宿儺の受肉、目撃2 ページ25
『…しょうがない。あの、すみません』
近くにいた男子学生に声をかける。
『さっき砲丸投げしてた人って名前わかりますか?』
「ん?虎杖悠仁。すげーよな。体育とかもう引っ張りだこ」
『何年何組ですか?』
「1年2組。え、君もしかして狙ってる?」
『さあ?どうでしょう?』
曖昧に笑う。
「だめだめ!アイツは俺たちとずっと彼女いない組貫くって決めてんの‼」
すごいな。まだ6月なのに仲良いんだな。
『ふふっ、うっそでーす。私、彼氏いるので』
そう言って伏黒と腕を組む。
「お、おい」
少し慌てた伏黒。
「なんだよかったー」
その後1年2組の教室に向かう。
「なんだよあれ」
『何が?』
「彼氏とか…」
『ああ!冗談ですよ、伏黒サン』
「そ」
…そんな顔赤くしないでよ。私が痴女みたいじゃんか。
さっきはこの学校の生徒を見て寂しい感じがしたけど伏黒は1年1人で寂しかったよね。
うん、伏黒は優しいし結構良い高校生活になりそう!
1年2組の教室から出てきた女子生徒に声をかける。
『ねぇ、虎杖悠仁君の席ってどこかわかりますか?』
「あそこです」
廊下側の前から3番目の席を指す。
『ありがとうございます』
軽く頭を下げる。
「なぁ、机はわかったけど、どうするつもりなんだよ」
隣で困ったように話す。
『机の横にかかってる私物の匂い、玉犬ならわかるでしょ。匂い追っていけば今どこにいるかわかるかなと思って』
「猫羽、すごいな」
『えっ⁉そう?…ほんと?嬉しい』
気配とか全然わかんないから少しでも役に立てる事は嬉しい。
と言ってもここで玉犬を出すわけにはいかないので生徒が教室からいなくなるまでブラブラする。
『伏黒さ、中学校はどこ行ってたの?』
「都内の普通の学校」
『へー、中学校はこういう呪術の学校じゃないんだ』
「そんなの無いからな。まぁ、五条先生が支援してくれてた」
『そうなんだ。どんな…』
「お前は?」
言葉を遮られる。聞かれたくない事でもあるのだろうか。
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Pistachio(プロフ) - 夜叉さん» コメントありがとうございます^ - ^ 最新あたりまで読んでみてください。もしかするかもしれません…。 (2022年12月14日 2時) (レス) @page39 id: ad32aa8751 (このIDを非表示/違反報告)
夜叉 - メッサ面白いです!できればこのまま恋愛になって… (2022年12月13日 14時) (レス) @page19 id: 3e838afaa3 (このIDを非表示/違反報告)
Pistachio(プロフ) - 様々さん» なんか聞いたことあるなーって思ってました笑 でも何でしょうね?思い出せないです (2022年1月6日 21時) (レス) id: b8e9a9f876 (このIDを非表示/違反報告)
様々(プロフ) - 『両面宿儺2本目』を読んで「バーリアっ」に聞き覚えがあり、笑ってしまったw (2022年1月5日 19時) (レス) @page7 id: 746ca4e8e6 (このIDを非表示/違反報告)
Pistachio(プロフ) - 華苗さん» おわー!すみません!私の中の夢主ちゃんの名前です!この作品内では文香ちゃんにしてました。お恥ずかしい。直しておきました!ご指摘ありがとうございます! (2021年12月2日 9時) (レス) id: c8f62262c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Pistachio | 作成日時:2021年1月2日 21時