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入学式3 ページ18

「さて、褒美の時間だ」

Aの意識の無い間宿儺は短時間なら体を操れる事を知っていた。


宿儺が体を操り、反転術式で体を治す。


そこでAの意識が浮上する。


『はっ!?あれ?呪霊は?』

周りを見渡す。


「…覚えていないのか?」

『何を?って!血が飛び散りすぎでは⁉うーわ、最悪』

自分の着ている服をみる。


服には穴が空いているのに体は何ともない___?



『やばい!入学式の最中だった。呪霊、宿儺が倒してくれたの?』

「…いや。だが呪霊は消えた。行くぞ」


入学式終わりかけに参加し、先生からの連絡事項を配られたプリントにメモして、麗香と、親と写真を撮って家に帰った。


その日はやけに宿儺が静かで、すぐに眠りについた。




「おい、起きろ」

『ん〜、ん?』

夢心地のAは違和感に気づく。

宿儺の声が遠い。普段は目元か頭の中で響くから直ぐ近くで聞こえるのに。


「今日の事を覚えていないのか?呪霊についてだ」

声が聞こえる方を向くと自分によく似ている癖に随分と冷たい目をした着物の少女がいる。宿儺だ。


『生得領域?』

久しぶりに来た!


「そうだ。それで?」

『え?入学式抜けてグラウンドに逃げて、…… ……あ!右胸貫通しなかった⁉』

「それは俺が直した。その後だ」

『うーんと、あの時は』

よくわからない。
でも、確実に相手を殺そう(祓おう)としていた。

ゾッとする。
そんな残酷な事を、それだけを考えていた自分が怖い。


『必死で、あんまりわかんないけど…殺そうとしてた』

「それではまた同じ事をやるのは難しいかもな」

宿儺の嫌いな生温い考え。だが、この時代はどうにも命にかかわる危機が少なく、生温いらしい。


はぁ、どうしたものかな。と物思いに耽っていると。


『そもそもさ、何で私が闘わないといけないわけ?その時だけ宿儺がバーッと倒しちゃえばいいじゃん』



…なるほど。こいつ、少し頭がおかしいんだな。呪霊でも殺したくは無いが、俺が殺すことには抵抗が無いわけか。



「はっ、なぜいちいちお前を護らねばならないのだ。癪に触る。今は俺の力を抑えているからまだしも、呪術師はさらに面倒だぞ。
呪霊と違って知能が高い。俺の存在を抹殺しようとするだろうな。もちろんAごと。

俺が力を使いまくればその分見つかる可能性が高まる。いいのか?」

『それはやだ』

呪い方1→←入学式2



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Pistachio(プロフ) - スイさん» そう言っていただけて嬉しいです!まだ完結はしてませんが、考えてはいます。最後に繋がるまでのストーリーがうまく書けてないので今は更新していません。元々不定期更新なのでゆっくりお待ちしていただけるなら今後もよろしくお願いします^ - ^ (2022年2月14日 22時) (レス) id: 6c8efbea45 (このIDを非表示/違反報告)
スイ(プロフ) - 面白い!神か!?、、ちなみにこれオチはありますか!? (2022年2月14日 10時) (レス) id: b9ea5c2d78 (このIDを非表示/違反報告)
Pistachio(プロフ) - リィさん» 未成年への配慮で…消えました…。一応フラグバージョンはあるので成人済みであればそちらから見ることができますよ!面白いって言っていただけると嬉しいです!長いのでゆっくり楽しんでください^ ^ (2021年11月1日 3時) (レス) id: d2ebfc00a6 (このIDを非表示/違反報告)
リィ(プロフ) - クリスマスの宿儺とのせっっっの話が消えている…だとっっっ?!結構好きだったんだけどなぁ…あっどうも、一回読むのやめて関連みたいなとこで出てきたからまた読み始めた者です((長い やっぱおもしろいっすね!大好きです!!! (2021年10月30日 5時) (レス) id: 3d8772a864 (このIDを非表示/違反報告)
Pistachio(プロフ) - mooさん» たぶん宿儺様の気分次第ですが、そこが良いですよね! (2021年9月9日 20時) (レス) id: 7f5c1d3d47 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Pistachio | 作成日時:2020年11月30日 22時

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