産屋敷 ページ10
太陽を克服した鬼はまだ見つからないものの産屋敷が見つかったので行くこととなった。
『産屋敷…。覚えていますか？無惨様のお母様の本家ですよ』
「そうか。覚えてないな」
嘘つき。
「行くぞ。お前はついて来るだけでいい」
『なぜ私も？』
「…」
『わかりました。行きましょう』
何があっても私がいます。絶対にお守りしますよ。全てから。
産屋敷へ鳴女に飛ばしてもらう。
産屋敷邸の庭に2人で降り立つ。
ジャリ、ジャリと石を踏む音が響く。
障子が空いていてそこに寝ている男性と付き添う女性。
あれが産屋敷家当主とその妻ですね。
視線を庭に移せば子供が2人見える。
「……やあ、来たのかい。…初めましてだね。鬼舞辻……無惨…」
「…何とも醜悪な姿だな、産屋敷」
懐かしいわ。何度も訪ねた無惨様のお母様のご生家。
「あまね…彼は…どのような…姿形を…している…？」
「二十代半ばから後半あたりの男性に見えます。ただし瞳は紅梅色。そして瞳孔が猫のように縦長です」
「そうか…足音が、2つするけど…もう1人いるのかな…？」
「悪いな、今日は妻が同伴だ。いい月夜だったもので2人で散歩がてら貴様を殺しにな」
『初めまして』
軽く礼をする。
産屋敷当主の顔の包帯がずれて顔をみた。
皮膚は爛れているけれど無惨様そっくり。無惨様はお母様に似ていたものね。
思わず鬼舞辻と産屋敷の顔を見比べる。
話しながらもどんどん距離を詰める。
鬼舞辻が産屋敷を殺そうとした時、ふと火薬の臭いを感じたA。
『無残様！』
ぐっと腕を引き、自分の後ろへ隠す。
「なっ！」
ドンッッッッッッッッッッ‼‼
耳をつんざくような大きな音がして屋敷が吹き飛ぶ。
『大丈夫ですか⁉』
腕、顔が吹き飛び、細胞がもう一度再生しようと腕、顔を形成していく。
「大丈夫だ。Aッ！」
鬼舞辻は多少傷があるものの大きな損傷はなくほっとする。
『しっかりしてくださいませ！私は大丈夫です！次があるはず！』
「ああ、わかっている！」
いつの間にか周りに肉の種子が浮いている。
『無残様！』
そしてそこからトゲが枝分かれし、鬼舞辻とAを固定する。
くっ、血鬼術！動けないわ。吸収しなくては。
吸収している最中に気づけば鬼舞辻の腹に鬼の拳が入っている。
逃れ者の珠世！なぜここに！
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Pistachio(プロフ) - メメさん» 主人公ちゃんかなりしっかり者でかっこいいですよね！無惨様がけっこう子どもだなぁと思ったのでかっこいい方がいいかなと思ってこの性格にしてみました！お読みいただきありがとうございました！ (4月27日 0時) (
レス) id: 7faa805a0d (このIDを非表示/違反報告)
メメ - 面白かったです。主人公がとてもカッコよくて、「うわ〜」って思っちゃいます。 (4月26日 13時) (レス) @page12 id: 7b4a5b0ad7 (このIDを非表示/違反報告)
Pistachio(プロフ) - YUIさん» 鬼達の過去がいいんですよね〜！一緒の人がいて嬉しいです！ (7月30日 1時) (レス) id: 2e787d1fce (このIDを非表示/違反報告)
YUI - 私も鬼推しなので気持ちがものすごく分かります！！！ (7月16日 8時) (レス) @page12 id: 1121998891 (このIDを非表示/違反報告)
Pistachio(プロフ) - マリイ(七海建人の嫁)さん» 無惨様いいですよね！私も好きです！ (2022年10月28日 11時) (レス) id: 21768fa7fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Pistachio | 作成日時：2019年12月27日 15時
