夫を支えるのは妻の役目【鬼滅の刃】

鬼 ページ9

『青い彼岸花は見つかりませんね』

一応近くのところへは行っているものの全く見つからない。



今日は帰りますか。



そう思って振り返ると明らかに異常な人。目はギラギラとし、口の周りは血まみれ。

牛車の方を見ると明らかに付き人が死んでいる。



これは、みたことがある。あのときの無惨様と同じだわ。



次の瞬間には腹のあたりが熱く、倒れていた。



何、が？



そこで意識は途絶えた。





その様子を鬼の視界を通して見た鬼舞辻は鬼を殺し、Aの元へ行きたかったが今は夕方。

その森が陽が届かない場所だったが、そこまでの道で陽に当たるため行けなかった。


陽が沈んでから行くとAの血は止まっていたがずいぶん深く脇腹を噛まれていた。

Aを抱き起こしてそっと血を与えた。





Aが目覚めると腹の傷はなかった。

夜の闇でもはっきりとその姿を捉えた。


『無惨様』

「起きたか」

月明りがずいぶん映える。


「調子はどうだ。血は馴染むか？」

『おかげさまで全く問題ありませんよ』

鬼舞辻がふっと笑った。





1000年後＿＿＿＿＿＿＿＿＿


『結局今日も見つかりませんね』

「青い彼岸花か？」

『ええ』

「それより、…ほら、来なさい」


目を手で覆われると日中出歩く鬼の姿が。


『太陽を克服した鬼！見つかったですね！』

「場所はまだわからんがな」

手を離す。



「今鳴女に探させている」

『鳴女さん働きっぱなし。そろそろお休みを入れてもいいと思うわ』

「産屋敷とその鬼を見つけたらな」

はあ、とAは溜め息を吐いた。

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