熱のちキス3 ページ7
ヒソカはすぐにマチに電話をした。
〔もしもし。くだらない用なら切るよ〕
「嫌だなぁ♠今天空闘技場近くにいるかい?Aのことなんだけど、ちょっと機嫌損ねちゃったから、看病しに行ってくれる?」
〔は?看病?どうかしたの?〕
「Aが熱出したから昨日はボクが看病したんだけど、ボク欲 情しちゃってさ♡」
〔最低だね。まぁ、近くにいるから行くよ〕
「立ってるのも辛そうだったし、鍵はしてないと思うからお願い♡」
〔死ね。Aのことじゃなかったら絶対引き受けないのに〕
「頼むよ♦」
〔わかってる〕
ブツッと通話が切れる。
マチがAの部屋に到着したのは1時間ほど経ってからだった。
カチャッとドアノブを回す。
扉を開くと廊下に横たわるAが目に入る。
「A!Aっ?」
マチが声をかけるも反応が無い。
とりあえず抱き抱えてベッドまで運ぶ。
Aは目が覚めたり意識が落ちたり、夢見ごこちのようであまりよくわからなかった。
しっかりと目を開けたのは夕方になってから。
「目覚めたかい」
声を追って視線をズラすとマチがいる。
『な…で?マチ』
声が掠れてはっきり言えなかったもののマチはAの言いたいことを理解した。
「ヒソカから電話がかかってきたんだよ。Aのことだから飛んできたってわけ」
『ごめん』
「あいつが最低なことは知ってるからね。謝るならさっさと風邪治しな。体調悪いかもしれないけどご飯は食べてね」
ご飯を作りに行ったマチを目で追った。
しばらくしてご飯を食べるもすぐに吐き気が襲ってきたので残す。
薬を嫌がる病人vsなんとしてでも薬を飲ませたい看病人の攻防があったが最後は無理矢理飲ませていた。
次の日、熱を計ると37.5度。Aの体調も動けるまでには回復した。
『マチ、ありがと。ん〜っと、もう大丈夫だと思う。あとでお金振り込むよ。いくらがいい?』
言い値で払おうと思っていたA。
「病人から金とる趣味は無いよ。さっさと治しな」
『でも、マチの時間とっちゃったし…』
申し訳なさそうに見上げるA。
「久しぶりにAに会えたしお代はチャラってことで。またね」
『うん』
帰ろうとしたマチは足を止める。
「薬は毎食後飲むこと!」
『やだー!』
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Pistachio(プロフ) - ユーリンチーさん» コメントありがとうございます!こっちは息抜きに書いているものですが面白いと言って頂けて嬉しいです!しばらく忙しくなるので更新できないとは思いますがちょっとした息抜きに書いていきたいと思います! (2020年1月21日 20時) (レス) id: dc3532627f (このIDを非表示/違反報告)
ユーリンチー - 初コメ失礼します! とっても面白いです!!更新待ってます!! (2020年1月20日 22時) (レス) id: 2fb14d05c2 (このIDを非表示/違反報告)
Pistachio(プロフ) - 孤歌さん» またまたコメントありがとうございます!反抗期!いいですね!自分は反抗期があまりなかったので友達に話を聞いたりネットで調べて書いてみたいと思います。ただ、更新めちゃくちゃ遅いと思うので気長に待って頂ければと思います! (2020年1月19日 1時) (レス) id: dc3532627f (このIDを非表示/違反報告)
孤歌 - 気が向いたらお願いしたいリクエストなんですけど・・・夢主ちゃんに急に反抗期が来て、ヒソカが頑張って仲を取り戻そうとする……的なやついいですかね?あ、戻し方は何でもいいですよ!第三者でもヒソカが色々やっても…。息抜き程度でいいのでお願いします(^-^)v (2020年1月18日 18時) (レス) id: e9109ef2b5 (このIDを非表示/違反報告)
Pistachio(プロフ) - 明里香さん» うわー!ご指摘ありがとうございます!そして同時に恥ずかしい…。しっかり読んでいただき有難いです! (2019年8月14日 17時) (レス) id: 6b5b204f97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Pistachio | 作成日時:2019年4月8日 0時