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そこからはヒソカはその場所からほとんど動かなかった。Aがヒソカに猛攻を仕掛ける。それこそ動く暇も与えないように。
グイッと引っ張られた感覚がしてガクンッと体勢を崩してしまったAの頰にヒソカの拳がヒットする。
「っ、」
バンジーガム！つけられたのはわかっていてもどのタイミングで発動するかわからないのがこの念能力のいいところだねぇ。
ふらりと倒れ込みそうになった身体にグッと力を入れる前に胸を蹴られる。一応腕でガードしたものの立つまでの時間、絶対にまた仕掛けてくる。
まだこのバトル、終わらせるには早い気がするけどこのまま攻められるのはよくないなぁ。
はぁ、と溜め息を1つ吐いてゆっくりと立ち上がった。
だが、ヒソカの追撃はない。ヒソカがいた場所に目を向けると仰向けに倒れるヒソカがいた。
『兄さん、ちょっと注意が足りないんじゃない？』
そう言ってヒソカによく似た顔で笑った。
ヒソカが起き上がろうともがくも、動かない。
『しっかり“凝”使わないとねぇ？』
「ボクはしっかり注意していたはずだけど♣」
ゆっくりとヒソカに近づいて行く。
『知ってる♡人の視界はせいぜい200度。自分の背中までは見えない構造だ』
「なるほど。じゃあ1つ質問だ♦いつつけたんだい？」
ヒソカに馬乗りきなってヒソカの腕もバンジーガムで床に固定した。
『さぁて、いつでしょう？』
当ててみろと言わんばかりに口角をあげる。その笑みが妖艶さを帯びる。
ヒソカは無言のまま。
Aはグッと顔を近づけて答えを口にする。
『第1試合の最中♡』
第1試合でハンゾーがゴンの腕を折った時誰もがそれに集中した。ヒソカの意識もそこへ向いていた。そこを狙ってヒソカの背中へバンジーガムをつける。
そして第2時試合が始まる前にヒソカのすぐ後ろの床へともう一方をつける。
これでいくら凝で見ても視界に入らない。
ただ、自分の手元を離れると千切れやすくなるためできるだけバンジーガムをつけた床とヒソカ、Aが離れないように猛攻を仕掛けていた。
それは口に出さずともヒソカは理解したようだった。
『ハンターは狙う者であると同時に狙われる者でもある。まさに第4次試験がそうだったね♡』
Aの指がヒソカの首へ絡み付く。
『あれ、“まいった”って言わないの？』
きょとんとした顔でゆっくりと指に力を入れていく。
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Pistachio(プロフ) - 明里香さん» ありがとうございます！訂正します！ (2019年8月13日 6時) (
レス) id: 6b5b204f97 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 12話に誤字がありました。「感動の再開」ではなく、「感動の再会」です。 (2019年8月13日 0時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
ヒガンバナ(プロフ) - 面白すぎる！面白すぎます！！！最高です！続きを楽しみにしていますね！ (2019年3月6日 22時) (レス) id: 5d73287e24 (このIDを非表示/違反報告)
Pistachio(プロフ) - RTさん» コメントありがとうございます！励みになります^ - ^ (2018年8月24日 2時) (レス) id: b81020c23b (このIDを非表示/違反報告)
RT - とっても面白いです！更新頑張ってください！ (2018年8月11日 15時) (レス) id: da0e7ea281 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Pistachio | 作成日時：2017年2月16日 21時
