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「…ねぇ、Aは得意なことある？」
ゴンがスケボーを止めて聞いた。
『うーん、手品かな♣』
「へぇ！手品？今出来るものってある？」
『あるよ』
「やってやって！」
キルアもグイッと顔を近づけて興味深々らしい。
『そっちの2人もボクの奇術にひっかかる気、ない？』
そう言ってにぃっと笑うAはレオリオとクラピカを見る。
レオリオはよっぽど暇だったのかすぐに近づいてきた。クラピカも本をパタンと閉じ、Aの周りに4人が集まった。
『トランプ使うね。クラピカ、1枚カードひいて。ボクに見えないように他の人にも見せてね』
クラピカがひいたカードを全員が覗きこむ。
『そのマークと番号、覚えて』
Aはトランプの束をキルアに渡してひいたカードを混ぜてシャッフルするように指示する。その間、Aは後ろを向く。
キルアがシャッフルしたトランプを受け取ってAがシャッフルしながら『さっきひいたカードを見事ボクが当てたら拍手だよ？』と得意げに笑う。
何回かシャッフルしたところで『これ』と言いながらトランプを床に置く。
『レオリオ、1番上のカードがさっきのカードだよ。めくってみて』
レオリオは訝しげに1番上のカードをめくるとスペードの3。
「うわっ！マジか！スペードの3だ！」
「嘘だろ⁉」
キルアがレオリオの持っているカードを覗き込む。
「はぁあ⁉本物か？」
『失礼だなぁ。本物だよ〜』
そう言って全てのカードを並べるも過不足無し。
『ね？本物でしょ？』
「すごいや！A！」
『でしょ！はい、拍手〜』
素直にゴンが拍手をする。
うーん、素直。
ネタバレすると簡単なんだけどね。クラピカがひいたカードにバンジーガムでマーキング。あとは適当にシャッフルしながらそのカードを1番上に持ってくるだけ。
「本当にタネがわからないな。注意深く見ていたつもりだったのだが…」
クラピカが完敗だというように笑う。
まぁ、いくら注意深く“見て”も見えないけど♦
『手品は楽しむもの。あまり考えすぎないでね？』
ニィッと笑った。
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Pistachio(プロフ) - 明里香さん» ありがとうございます！訂正します！ (2019年8月13日 6時) (
レス) id: 6b5b204f97 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 12話に誤字がありました。「感動の再開」ではなく、「感動の再会」です。 (2019年8月13日 0時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
ヒガンバナ(プロフ) - 面白すぎる！面白すぎます！！！最高です！続きを楽しみにしていますね！ (2019年3月6日 22時) (レス) id: 5d73287e24 (このIDを非表示/違反報告)
Pistachio(プロフ) - RTさん» コメントありがとうございます！励みになります^ - ^ (2018年8月24日 2時) (レス) id: b81020c23b (このIDを非表示/違反報告)
RT - とっても面白いです！更新頑張ってください！ (2018年8月11日 15時) (レス) id: da0e7ea281 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Pistachio | 作成日時：2017年2月16日 21時
