スノーマン / エイジ ページ10
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「寒っ」
今日の第一声を発した。
寒さの原因は何なのか、窓の外を見てみれば
「わぁ…!」
雪が降り積もっていた。
特に用もなく外に出て無駄な買い物をして家に戻ると外には雪だるまが作られていた。
「雪だるま?誰がこんなところに」
くすっ、と1人で笑った後、鍵を開けて荷物を置いた。
それから雪だるまに近づくと
雪だるま「わー!!」
いきなり中から人間の姿。
「きゃー!!」
さぞ、私の悲鳴はうるさかっただろう。
エ「スノーエイジ参上!」
「…っは?」
雪の上に尻餅をついたままスノーマンを、口を開けたまま見上げる。
エ「寒いから家上がるわ」
勝手に家に上がる彼。
「ちょっと!勝手に上がらないでよ!」
止めるのが遅かったようで彼は整理されてない私の部屋から先程脱いだパジャマを手に取っていた。
「みちゃだめー!」
エ「こんなんきてんの、笑」
「悪い?!」
エ「かわいい」
「…うるさい!」
乱暴に取り上げて追い出そうとするとその手首を掴まれて
エ「乱暴だなあ」
「エイちゃんのせいでしょ」
エ「おいで」
私の言葉をスルーした彼は外へと連れ出す。
そしていきなり
エ「ほいっ」
私を雪道に放り投げる。
「おわっ」
仰向けになり彼を見れば何が面白かったのが私を指差しながら大笑いしていた。
エ「最高 笑」
起こしてー、と言わんばかりに両手を天に伸ばせば彼の熱が伝わる。
引き上げるかと思いきや上に乗ってくる彼。
「エイちゃん、重い」
エ「エイジ いず ヘビー」
「まったく、」
ふっ、と溜息のように笑うといきなり床ドン形態。
「ここ外だよ?」
流石にどきどきする。
エ「いいじゃん、まだ誰も出歩いてないし」
「そういう問題なの?」
エ「そんなもん」
彼は素手で雪をつかんで私の頬に乗せる。
「ひやっ」
エ「変な声出すなよ、」
口閉じてて、と言われ黙っていると唇に雪を乗せられる。
「んんんんんんん?!」
( 何で乗せたの?! )
にやっと笑った彼の顔が近づき、唇の上の雪が溶ける。
「エイちゃん!?」
エ「関節キッスぅ〜」
「ば、ばかっ」
私の上から退いて楽しそうに景色に馴染まない赤髪ではしゃぐ彼を見ていたら私も遊びたくなった。
________たまには雪もいいよね、
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らぴまる 。(プロフ) - ミツさん» わあ〜!恐縮です>< ありがとうございます!これからもミツ様含め、すべての読者様にご満足いただけるような作品作りが出来るように頑張ります! (2017年5月10日 23時) (レス) id: 68c41e6b9c (このIDを非表示/違反報告)
ミツ(プロフ) - コメント失礼します、お話読んでとってもきゅんきゅんしました…!更新頑張ってください…! (2017年5月10日 16時) (レス) id: 49261320bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らぴまる。 | 作成日時:2017年4月23日 11時