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小悪魔 / ツリメ ページ33

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ツ「今日の放課後お茶しようよ」

そんな彼からの突然のお誘いに心を躍らせながら放課後を待ち遠しく思っていた。

待ちに待った放課後。

駅の近くの小さいカフェにテーブルを挟んで向かい合う。

「なんで誘ってくれたの?」

ツ「まあちょっと聞いて欲しいことがあって…」

そう言いながらも視線は下のスマホに落ちたまま。

「うん?」

ツ「…あー!やっぱなんでもない」

彼の中で何の葛藤が繰り広げられているのか私には予想がつかないけれど無理に詮索をするのは良くないと思い、それ以上は聞かなかった。

けれど勘の鋭い私は気づいてしまった。

________彼が私の親友を好きなことに。

テーブルに置いたままスマホを見ていた為、たまたま視界に入ったのが私の親友とのトークで、その時の彼の顔はものすごく幸せそうだったから。

「ツリメもしかしてみなのこと好きでしょ」

少しチクチクする心を抑えつつ、つい口からぽろっと出た言葉。

その言葉を聞いた彼の顔には図星とわかりやすく書かれており、内心私はズタボロだ。

「相談なら乗ってあげるよ」

自分でも心が痛むってわかっているのに、お人好しという言葉がぴったりなセリフを何故か言ってしまう。

ツ「じゃあ…俺のことどう思うか聞いてほしい」

「わかった、聞いてみるね」

ツ「ありがと、A」

彼はまた向日葵のように幸せそうな笑顔を私に向けて礼を言った。

「うん」

ツ「じゃあもう時間も時間だから帰ろっか」

駅に着いてお互いの帰路に立つ直前。

「ツリメ」

ん?、と振り返った彼に近づきそっと触れた。

ツ「…え」

驚いた顔で人差し指で自分の唇を撫でている。

「私はツリメが好きだよ、覚えといてね」

_______私って最低だ。

そう思ったけれどそうでもしないと彼はきっと私の気持ちにずっと気づかなかっただろうから。

彼から言葉を発される前に自分の帰路に立ち、足を進めた。

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らぴまる 。(プロフ) - ミツさん» わあ〜!恐縮です>< ありがとうございます!これからもミツ様含め、すべての読者様にご満足いただけるような作品作りが出来るように頑張ります! (2017年5月10日 23時) (レス) id: 68c41e6b9c (このIDを非表示/違反報告)
ミツ(プロフ) - コメント失礼します、お話読んでとってもきゅんきゅんしました…!更新頑張ってください…! (2017年5月10日 16時) (レス) id: 49261320bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らぴまる。 | 作成日時:2017年4月23日 11時

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