助けて / エイジ ページ31
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友達「お願い1人足りないの!」
「いや私彼氏いるから…( 友達「それは秘密にしたまま、お願い!」
「んー…」
渋々おっけいを出して合コンへ。
友達「お手洗い行ってくるね」
そう言って友達が立ち上がって部屋を出て行く。
その瞬間に来ていたワイシャツの襟に触れられる。
「やめてくださいね?」
怒りを心の中にとどめて笑顔でかわす。
男性「いいじゃーん」
2人いるのを忘れていて会話をしていると、後ろに回られてもう1人から倒される。
その隙を見計らった様に床ドン形態になり私の服に手が伸びる。
「やめて…」
泣きそうになると私のスマホが鳴る。
手元にあった為急いで覗くと彼氏、エイちゃんからだった。
「エイちゃん…」
男性「彼氏ぃ?」
「ええと…」
隙を見計らって走って廊下に出て、急いで通話ボタンを押す。
「エイちゃん助けて。襲われる、怖いよ」
〈エ:何?どういうこと?〉
「友達に無理やり合コン連れてこられたんだけどそこにいる男性に食べられそう…」
〈エ:…ったく。今は何処いんの?〉
「本当にごめん。えーと亜番駅の…( 男性「おい、ここにいたぞ〜」
「やだやめて離して!」
〈エ:え…A大丈夫か?〉
「きゃー!助けて!」
男性にスマホを取られて通話終了ボタンを押された。
男性「彼氏に助け呼んじゃって…悪い子だね〜」
まだ逃げる体力はあった為、手を避けつつ暗い外へと飛び出す。
「はぁ…」
流石に脇腹が痛い。
立ち止まって息を整えているとまた足音。
男性「俺ら体育系だから逃げても無駄だよ」
ヒールと疲れのせいで走れず、遂にはコケる。
「わっ!」
尻餅をつく体制に持ち直すと寄ってくる2人。
エ「おい、何やってんだよ」
「エイちゃん…」
男性「お?彼氏の登場か〜?」
バカにするように笑う。
エ「行こ、」
それと、と何かを思い出したかのように立ち止まって振り返り
エ「俺の彼女に気安く触んな」
そう言い放った彼は私を車に詰め込む。
ようやく解放された私は安堵して涙が止まらなくなる。
「ごめん…」
何回この言葉を言っただろうか。
その度に
エ「わかったから」
頭を撫でながら同じ言葉をかけてくれる。
エ「ただし、」
初めて違う言葉を言われた。
エ「今後これ一切こういう行動はしないこと約束できる?」
「うん、自覚が足りませんでした」
エ「わかったならよし」
彼に優しく抱きしめられて、改めてこの人には敵いっこないなと実感した。
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らぴまる 。(プロフ) - ミツさん» わあ〜!恐縮です>< ありがとうございます!これからもミツ様含め、すべての読者様にご満足いただけるような作品作りが出来るように頑張ります! (2017年5月10日 23時) (レス) id: 68c41e6b9c (このIDを非表示/違反報告)
ミツ(プロフ) - コメント失礼します、お話読んでとってもきゅんきゅんしました…!更新頑張ってください…! (2017年5月10日 16時) (レス) id: 49261320bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らぴまる。 | 作成日時:2017年4月23日 11時