付箋 / そらちぃ ページ30
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昼休みも終わる頃。
そ「A〜」
名前を呼ばれて声のした方を振り向けば、教室の後ろのドアから 来て、と言わんばかりに手をひらひらさせているそらの姿。
「どうしたの？」
そ「次の時間コミュ英だからノート貸して！」
「いいよー」
自席に戻り、ノートを机から引っ張り出して彼に渡す。
そ「さんきゅ」
顔の前で両手を合わせて拝むようなポーズをした後小走りで1つ上の階の教室へ戻っていった。
友達「何々どういう関係ー？笑」
「友達ー笑」
友達に冷やかされるのにはもう慣れた。
モテる彼とこんなにも話せるのはかなり幸運だと思う。
まあそんなことはさておき私も自分の授業を頑張らなければ。
＊＊＊
チャイムの音が鳴り響き、授業の終了を告げる。
友達「気をつけー、礼」
皆「ありがとうございましたー」
ありきたりな挨拶を済ませた後、見計らったかのようなナイスタイミングで先程ノートを貸した彼が来た。
そ「A、ノートさんきゅー助かった！」
「いえいえ、それはよかった」
そ「次の授業何？」
「え？えーと、コミュ英かな」
そう答えると更に明るい表情になら
そ「そう！じゃあノート開くね！」
なんて当たり前のことを言う。
「そうだね？」
そ「うんうん！じゃあまた後でね！」
「はーい」
ヒラヒラと手を振る彼に私も手を振り返して自席に戻る。
そこでふと気づく。
「後で…って会わなくない？」
もやもやが浮かぶが授業開始のチャイムが鳴る。
挨拶を済ませた後ノートを開けば水色の付箋が貼ってある。
'' ノートさんきゅー。てか今日一緒に帰らね？俺、昇降口で待ってっから ''
「なにこれ」
先生「じゃあAさん！」
付箋に釘付けになっていると指される。
「っは、はい！！」
驚いて大きい声で返事をしてしまった。
周りからはクスクス笑う声。
先生「どうしました？えーとここの問題わかりますか？」
「え、えーと…skyです…」
先生「はいそうです。ありがとうございました」
先生が後ろを向いて板書を始めた時後ろから友達に背中を突かれて
友達「何ー？そらくんのこと考えてたのかなー？笑」
また冷かされる。
「そんなんじゃありませんー笑」
授業を終えた私は、きちんと彼のせいでクラスで笑われたことを言わないと、と謎の意気込みをして急いで昇降口へと向かった。
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らぴまる 。(プロフ) - ミツさん» わあ〜！恐縮です＞＜ ありがとうございます！これからもミツ様含め、すべての読者様にご満足いただけるような作品作りが出来るように頑張ります！ (2017年5月10日 23時) (
レス) id: 68c41e6b9c (このIDを非表示/違反報告)
ミツ(プロフ) - コメント失礼します、お話読んでとってもきゅんきゅんしました…！更新頑張ってください…！ (2017年5月10日 16時) (レス) id: 49261320bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らぴまる。 | 作成日時：2017年4月23日 11時
