返事 / エイジ ページ11
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「おーい、エイちゃーん」
「エイちゃーん?」
「おーい」
さっきから彼を呼んでいるのにまったく返事をしない。
編集中でも、イヤホンをつけているわけでも無いのに。
私はいいことを思いついたので彼に近づいて
「俺が呼んでるんだから一回で返事しろよ、」
先日リリースされたばかりの恋愛シュミレーションゲームでの彼の台詞を言ってみる。
すると驚いたようにこちらを向いて
エ「おい、やめろよ」
少し照れながら あっちへいけ、と追い払われる。
「なんで返事しないの?」
エ「まあいろいろ」
「じゃあもう今度からねえ、っていうから」
エ「え?笑」
なにそれ、と鼻で笑った彼は私が想像以上に拗ねていることに気がついてはいないのだろうか。
「もういい、」
自室に入り意味もなくパソコンを開く。
するとすぐにドアがノックされる。
エ「おーい、Aー」
「…」
エ「おーい」
返事をしていないのに勝手に入ってきた彼は私を後ろから抱きしめて
エ「俺が呼んでるんだから一回で返事しろよ」
俗に言うイケメンボイスでそう囁いた。
「っ…悔しいけど生できくとさらにいいね」
エ「はぁ?そこかよ、ばかA」
「ふんっ」
エ「てか、もうそのゲームやめろ」
私の携帯を取り上げて勝手にアンインストールする。
「あー!せっかくエイちゃんルートやってたのに…」
エ「そんなのやる必要無いだろ、」
「なんでよーやりたいんだからやる必要あるでしょー」
溜息をついて携帯を離せばその手を掴んで
エ「ここに本物がいるんだからいいだろ、」
斜め下に視線を落としつつ、頬を少し赤く染めながらそう言った。
「まあリアルのエイちゃんルート攻略頑張るかー」
エ「うるせえ、」
画面越しじゃ伝わらない想いが、返事一つで伝わるリアルなこの関係は
________きっと奇跡だろう。
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らぴまる 。(プロフ) - ミツさん» わあ〜!恐縮です>< ありがとうございます!これからもミツ様含め、すべての読者様にご満足いただけるような作品作りが出来るように頑張ります! (2017年5月10日 23時) (レス) id: 68c41e6b9c (このIDを非表示/違反報告)
ミツ(プロフ) - コメント失礼します、お話読んでとってもきゅんきゅんしました…!更新頑張ってください…! (2017年5月10日 16時) (レス) id: 49261320bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らぴまる。 | 作成日時:2017年4月23日 11時