【名前変換オリジナル】でも付き合ってないんです。

5.テスト結果 ページ6

今回は九教科。

結果は私が786点で颯くんが803点。
負けました。

本気で挑んだが相手も本気なので駄目だった。

｢じゃあ約束通り、何がいいですか｣

｢じゃあコーヒーで｣

｢了解ー｣

話しながら校舎内の自動販売機に向かう。

｢どれがいい？｣

｢どれでもいいよ。｣

｢そんなこと言うなら甘いのにするけど｣

甘いコーヒーが苦手だと聞いたことがある気がする。

｢それ以外で。｣

｢じゃあこれ｣

ピッ、という音と共にコーヒーの缶が出てくる。

｢流石。わかってるな。｣

｢いつもこれ選んでるの見てたからね。｣

知り合って数ヶ月だが、様々な癖や好みを知ることができた。

徐に颯くんが

｢図書室寄っていい？｣

と言ったので

｢どうぞどうぞ。というか自分も本見たい。｣

と言いながら図書室へ向かう。
しばらく話していると図書室に着いた。

｢返却お願いします。｣

読んでいた本があったようだ。
と思ってその本を見ると、この前自分が読んでいた本だった。
少し嬉しくなった。

｢他に何読んでたっけ｣

何か借りようと思って聞いてみた。

｢自分が読んだ本、ほとんど読んだと思うけどな…｣

｢そっか…｣

しょぼんとしていると

｢あるけど、多分図書室に無いから貸そうか？｣

｢いや、そんな、申し訳ない、自分が、あの…｣

人の本を借りて読み癖がついてしまうのが怖い。

｢気にしなくていいよ。どうする？｣

｢できる限り綺麗な状態で返します。｣

執事が使っているような白い手袋を使って読もうと決めた。

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