24.体育祭2 ページ25
｢おかえり〜｣
｢ただいま…あぁ！なんか悔しいな！｣
あの後、颯くんの次に走った人の方が速かったので、颯くんは学年では二位だった。
｢お疲れ様。頑張ってたね。かっこよかったよ。｣
少し照れながら言うと
｢うん。ありがとう。｣
相手も少し照れた。
なんとなく顔を押さえていると、あることを思い出した。
｢そういえば、走る前こっち見た？｣
勘違いならとても恥ずかしいのだが、気になったので聞いてみた。
｢あぁ、見たよ。｣
勘違いではなかったようだ。良かった。
｢周りが大きい声で応援してたから自分の声は聞こえないかな、と思ったけど、応援してたよ。｣
｢全然聞こえてなかった。｣
やはりあの中では聞こえるはずもないか。
少し悲しくなる。
｢走る前に見たら落ち着くかなって思って見た。｣
｢私を？何で？｣
｢なんか猫みたいだなっていつも思ってるから？｣
そういえばこの人は猫が好きだった。
じゃなくて、何故猫みたいと思っている人を見たら落ち着くんだ。
｢動きとかが猫っぽい。たまに見せてくれる猫の写真とか説明とか聞いてると、なんか似てるなと思った。｣
｢似てるかな…？｣
｢借り物競争に出場する選手は本部前に集まってください。｣
｢猫の話はまたあとでな。いってらっしゃい。｣
｢うん。いってきます！｣
なんか頑張れそうだ、と思いながら本部に急いだ。
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薊 - 瀬央さん» コメントありがとうございます！わくわくしていただけて良かったです…！ (2018年11月4日 23時) (
レス) id: 02884e4a0f (このIDを非表示/違反報告)
薊 - airさん» コメントありがとうございます！続編は今のところはないですね… (2018年11月4日 23時) (レス) id: 02884e4a0f (このIDを非表示/違反報告)
瀬央 - 最後まで一気に読みました！とってもわくわくしました！ (2018年10月28日 21時) (レス) id: 73beee53e0 (このIDを非表示/違反報告)
air(プロフ) - 完結おめでとうございます！お疲れさまでした( ﾉ^ω^)ﾉあの、続編の予定とかないでしょうか…？ (2018年10月28日 10時) (レス) id: e5f7ae3945 (このIDを非表示/違反報告)
薊 - airさん» コメント、お気に入りありがとうございます…！頑張ります…これからもよろしくお願いします！ (2018年10月19日 23時) (レス) id: 02884e4a0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薊 | 作成日時：2018年3月4日 1時
