【名前変換オリジナル】でも付き合ってないんです。

10.文化祭2 ページ11

｢さあ、宣伝するぞ。大丈夫か？｣

｢準備万端だよ！｣

既に自分は人に埋もれているので颯くんに宣伝に使う看板のようなものを渡す。
叫ぶ役にまわろうと思う。

でもせっかくなので一緒に言うということになり、

｢はい、せーの｣

｢一年四組コスプレ喫茶やってまーす！｣

と一緒に言ったあと

｢ぜひ来てくださーい！｣

と、一人で言った。

｢十時から女装プリンセスが出てきまーす！｣

サッカー部と野球部の男子が様々なプリンセスのコスプレをして歌うというイベントを作ったらしい。

｢いつか颯くんの女装も見たいな。｣

｢それなら自分より可愛いのやってもらうからな。｣

颯くんより可愛いのとは…？
可愛いの基準なんて人それぞれなのでは…
などと思っていると

｢じゃあハロウィンの部活でコスプレする？｣

颯くんが言っているのはうちの部活でハロウィンに行うコスプレとお菓子パーティーのことだ。

｢めちゃくちゃ可愛いやつやってもらうからね？｣

｢まぁ好きなのにすればいいよ。とりあえず宣伝しよう。｣

｢そうだね。
コスプレ喫茶やってまーす！｣

ふと、午後からどうするか決めていなかったことに気づく。
様々なお店をまわって様々な美味しいものを食べる、ということは決まっていたが。

｢颯くん。午後からどうするの？｣

｢特に予定がないから一緒にまわるものだと思ってた。｣

｢私と？｣

｢他に誰がいる？｣

ということは午後からは颯くん独り占めだ。
頑張るための目標が出来たところでもう一度大きな声で宣伝のために叫んだ。

11.たこ焼き→←9.文化祭

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す