【名前変換オリジナル】でも付き合ってないんです。

43.少し違う ページ44

二年生になって変わったこと
私が理系を選択し、颯くんが文系を選択したこと。

周りからは

｢Aちゃんが理系なの！？文系かと思ってた…｣

と、よく言われる。
颯くんも同じようなことを言われるらしい。

一クラスだけ文系と理系が混ざったクラスがある。
それが私たちのクラスだ。
つまり、

｢今までとほぼ同じだな。｣

｢うん。｣

今年も同じクラスだったということ。
受ける教科はほぼ違うので教室にいないことが多い。

でもごはんは隣に座ってるけど大人数で食べるし、体育も一緒だ。

｢最近なんとなく颯くんが遠く感じる。｣

｢え？なんで？｣

｢私が知らないこといっぱい知ってるからかなぁ｣

遠く感じるというか違う世界にいるような感じがする。

｢そんなことはないと思うけどな。｣

｢英語も国語も社会もできるじゃないか。｣

｢数学壊滅的だけど？｣

暗記は得意だが計算は苦手なタイプの人だ。

｢……うん。｣

数学は苦手でも文系科目が学年でトップクラスだから言っているのだが…

｢自分からしたらそっちの方がすごいよ。
あんな暗号みたいな問題解くのは。｣

｢…颯くんよりはできると思うけど、颯くんの文系科目程はできない。｣

自分が惨めに感じるのだろうか。
そんなことを言っている場合ではないのに。

｢申し訳ないけど自分には理数系の科目をどうすれば良いのかはわからない。｣

｢うん。知ってる。｣

｢ごめんな｣

｢謝らなくていいよ。体育のバドミントンでけちょんけちょんにするから。｣

｢なんだと…｣

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