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ーまふゆsideー


今思えばこの世界に来てから不運続きだと思う


あの時好奇心であそこを通らなければ、こんな事にはなってなかっただろうにな


数週間前、私は学校から帰っている道中で不思議な光景を目にした


いつもなら目もくれず通り過ぎる路地


その奥で何かが光っていた



ま「(電灯とかそんな感じじゃない…


今日は予備校もないし、家にお母さんもいないから少し見に行ってみようかな)」



少し見てすぐ戻れば良い


その時はほんの少しの好奇心で路地裏に入り、壁に開いている不思議な穴を潜った


そこから歯車が狂い始めたのかもしれない


穴から出た先は山の中だった


何処の山かは分からないけど…出先が分かった事だし帰ろうかな


来た道を戻ろうと振り返ると、



ま「!なくなってる…」



たった今通ってきたはずの穴が消えている


これじゃ帰れない……


面倒だけどこの山を降りて知ってる道を探すしか……


………そもそも、此処って私の知ってる所なの?


ふとそんな考えが頭に過る


あの穴自体が現実離れしているのに、そこを潜ったら知らない山の中にいたなんて


正直胡散臭いけど、物語によくある異世界トリップという手も考えられる


まさか自分がそんな経験する事になるとは思ってなかった



ま「とにかく早く帰らなきゃ……25時から作業しなきゃいけないし」



スマホを確認しても圏外でセカイにもいけなくなっている


充電が切れるのも時間の問題だ


スマホを仕舞い歩き出そうとした時に、木の陰から小さな男の子が現れた



「お、お姉ちゃん……一体どこから出てきたの?


消えちゃったあの穴は何?」


ま「!」



この子…最初から見てたんだ


怯えた様子の男の子に微笑みながら目線の合う高さに屈む



ま「驚かせちゃってごめんね


あの穴は私もよく分からないんだ


少し気になったから見に来たんだけど気付いたら此処に出てきちゃったみたいで…


ところで変な事聞くけど、今って年号は何か分かる?」



男の子はシンプルな柄の着物を着ている


幸い場所は日本みたいだけど、今の時代にイベントでもないのに着物で歩いているなんて事はない


という事は過去に飛んでしまった可能性が高い



「今は大正だよ


…ひょっとしてお姉ちゃん未来から来たの?」


ま「どうしてそう思うの?」


「だって見た事もない格好してるし、年号聞いてきたりしたから


…でもあの穴消えちゃったらお姉ちゃん帰れないよね?」

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炎王夜宵@学校なんて消えちまえ(プロフ) - 風蘭dollさん» で、炭治郎が「きっとカナヲは自分の意志が弱いんだよ」みたいな事いってたような? (9月4日 20時) (レス) id: 531f67c071 (このIDを非表示/違反報告)
風蘭doll(プロフ) - 炎王夜宵@学校なんて消えちまえさん» ありそう!言ってそう!!(笑)私鬼滅はアニメしか見てなかったのでその分見落としとかあるかもです……。 (9月4日 7時) (レス) id: 808d0b023c (このIDを非表示/違反報告)
炎王夜宵@学校なんて消えちまえ(プロフ) - 風蘭dollさん» なんか、カナヲのセリフに「裏が出たから返事をしただけ」みたなヤツがあったようななかったような、、、って感じですw (9月3日 21時) (レス) id: 531f67c071 (このIDを非表示/違反報告)
風蘭doll(プロフ) - 炎王夜宵@学校なんて消えちまえさん» あ〜なるほど…明らかな描写されてたりとかしてたら分かるんですけど実際どうなんでしょうね……私も分かんないです笑 (9月3日 21時) (レス) id: 808d0b023c (このIDを非表示/違反報告)
炎王夜宵@学校なんて消えちまえ(プロフ) - 風蘭dollさん» いや、ガチで私が間違ってるかもしれないですwでも、カナヲちゃん裏で炭治郎に返事してた気がして、、、 (9月3日 20時) (レス) id: 531f67c071 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:風蘭doll | 作者ホームページ:http://flandoll'scollections  
作成日時:2022年1月16日 23時

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