陸 ページ8
女子会を開いて二時間程たった時、
しのぶは立ち上がった。
胡蝶「大変、もう少しで三時を回ります。
残念ながら私はこれこら所用があるから、
屋敷に戻って支度をしなくてはいけないのです…
甘露寺さん、私の分の桜餅も召し上がってください。笑」
しのぶは美しく無駄の無い所作で
みつりに手をつけていない桜餅を差し出す。
甘露寺「え!!いいの?!しのぶちゃん!!」
胡蝶「えぇ、いいですよ。笑
その代わり、先程の[核心]について
Aさんに教えてあげてください…ねっ?」
言い終えたあとに私の方を見て口角を上げる。
核心…
序盤の話の真意を教えてくれるってことなのかな。
甘露寺「わかった!!!
しのぶちゃんが桜餅をくれたんだから!
この恋柱・甘露寺蜜璃が教授するわ、任せて!!」
桜餅一つでそんなに、、、
みつりったら笑
「やけに気合い入ってんね笑」
甘露寺「なんてったって!
私は恋柱ですもの!気合いも入ります!」
柱としてって事なのかな…?笑
煉獄兄さんに似て面倒みが良いのは知ってるけど?
さすが継子だっただけある、似てるわ。
まあ、この際教えてくれるならなんでもいーや!
胡蝶「では、私はこれで…お茶ご馳走様でした。」
A「うん!!また来てね!!」
甘露寺「お気をつけて!!」
私たちの声に
しのぶは振り返り際
背中越しに私たちに会釈をすると
一瞬で消えた。
甘露寺「さてと…
じゃあ、二人で恋話に花を咲かせましょう!!」
「恋話?!」
恋話とは。
想い人がいる者女子同士が
胸の内の苦しみとかをなかまうちで
こぞってするものでは…?!
ポカーンと呆ける私は間を作ってしまったが
みつりが間を破ってくれた
甘露寺「あー!
そっか…説明からだもんね。
自分の気持ちに気づけない人たちも、
沢山いるよね。笑」
みつりはいつもよりも優しい顔をしながら
わずかに頬を赤く染めていた
20人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あお汰 | 作成日時:2020年10月22日 20時