弐拾肆 ページ26
自分の不甲斐なさに落ち込んでいるとみつりが沈黙を破った。
甘露寺「…富岡さん、かなり責任感じていたみたいだったわ。
Aちゃんを運ぶ時も凄く動揺していたみたいだったし。
私も、柱もみんな心配していたわ。」
胡蝶「そうですねぇ。
確かに自分の容量ぱんぱんまで仕事を頑張ってしまうのは
Aさんのいいところでもあり、悪いところでもある。
富岡さんはそこの見極めを上司として見誤っただけ。
___でも。」
「でも…?」
私は言葉の続きが気になり
聞き返した。
胡蝶「富岡さんはそれだけ…
Aさんを[人としても信頼している]
…そういうことではないですかね?笑」
「しのぶ…っ!?/////」
しのぶの言葉に相槌を打つかのように
どくん、どくんと
自分の心臓が跳ね上がった。
私の恋心を知っていての意味深な言葉だと察してしまったから…
_____余計に恥ずかしい…!!!
甘露寺「うんうんっ、そのお通りだと私も思うわ!
そもそも!
運ぶだけなら直接Aちゃんのお屋敷でもよかったはずなのに。
わざわざ自分のお屋敷に運びこむなんて…!笑
独占よk」
「えっ?なに、みつり!最後、聞き取れなかったよ!」
胡蝶「おっと、もうこんな時間!
そろそろ富岡さんが帰ってくる時間です、甘露寺さん。
私たちはお暇しましょう。笑」
しのぶは私の言葉を遮って帰ろうとする。
「えっ、ちょっ、富岡さん来るのっ…!?」
甘露寺「…あっ!そうだったわね!帰らないと!!
Aちゃんと富岡さん、お二人でつのる話もあると思うし!
お邪魔になっちゃいますからねっ!汗」
みつりも続いて
立ち上がると足早に部屋を出る。
そしてしのぶがふすまを閉める前に一言。
胡蝶「じゃあ、Aさん。
…頑張ってくださいね。笑」
最後のしのぶの微笑み…
意味深すぎる。
そうして二人が帰って半刻過ぎた頃に
[この屋敷の主]が私のいる部屋に訪ねてきたのだった。
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次でついに…!主人公と義勇さんの決着が…!
つけれるといいな。byあお汰
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作者名:あお汰 | 作成日時:2020年10月22日 20時