【富岡義勇】キミだけには────【鬼滅の刃】 (ページ11)

今日:11 hit、昨日:12 hit、合計:6,186 hit

玖ページ11

お館様「義勇、しのぶ、

今回の任務は君たちに任せることになった。

頼んだよ。」

富岡･胡蝶「御意」

薄暗い部屋の中で

この屋敷の主であり

鬼殺隊を創設した産屋敷家の現当主

産屋敷耀哉は

富岡義勇と胡蝶しのぶに独特の声音で命じる。

場所は変わり鬼殺隊の食堂。

この遅い時間に食事をしているのは

たったの二人。

同僚と仲良く一緒に夕食…

…なんてことは絶対にない雰囲気の2人が

ぽつりと端と端の椅子に腰掛け

夕食を摂っていた。

胡蝶「富岡さん、仲良くしましょうよー。笑」

富岡「…。」

胡蝶「無視ですか…。笑

二人きりなのに机の端と端で食事なんて

本当に愛想だけじゃなくて社交性もないんですか？」

富岡「愛想など俺には必要ない。

社交性がないのではなく

俺はただ食事をする時ぐらい落ち着きたいだけだ。」

富岡は睨みながらも淡々と胡蝶に言葉を返す。

胡蝶「…そんなに愛想が悪いとAさんに、

好意を持たれる所か…嫌われちゃいますよ～。笑」

富岡「？！？！？！」

急に箸を止め

掴んでいた鮭をぽとりと皿の上に落とす。

距離こそ離れていたが

胡蝶はそれを見逃さなかった

胡蝶「あらまぁ。動揺してるんですか？」

富岡「…動揺などしていない。

そもそも

なぜこの状況で朝日奈の名前がでてくるんだ。」

胡蝶「やだなぁ、富岡さん。

いつもなら

『俺は嫌われていない』って返すのに。

Aさんの名前を出して動揺してるんじゃまるで

『朝日奈には嫌われたくない』

って言っているみたいですよ…？」

核心を突いてくる胡蝶の一言一言に

ついに富岡は痺れを切らした。

富岡「…っ？！/////

胡蝶。

言いたい要件があるならはっきりと言ってくれ。」

胡蝶「だーかーら！

Aさんのとこ。

好きなんですよね…？富岡さん。笑」

胡蝶が言葉の一太刀を容赦なく富岡にあびせた。