第九十八話 ページ48
〜A〜
死がすぐそこに迫ってくる
きっと普通ならこういう時、楽しかった
でも、頭に浮かんでくるのは鬼舞辻の顔だけ
朱紗丸｢キャハハハ。死ね！！｣
恨むよ鬼舞辻
こんな所で誰にも知られずに死んでいくのか
きっと、ほとんどの人がそうかもしれないと思うと自然と死は受け入れられた
私の人生
いつも誰かを恨んで、後悔してばっかりだったな
さよならを伝えたい人がいないなんて、それだけが心残りだ
先に地獄で待っていよう
いつか来るであろう、顔も見えないあの人達を
炭治郎｢諦めるにはまだ早いです！！水の呼吸 壱ノ型 水面斬｣
空から降ってきた少年は飛んでくる毬を全てはじき返した
｢君は一体……｣
炭治郎｢え……あ……また忘れ……いえ！！俺は竈門炭治郎です。貴女の仲間です｣
｢仲間……？｣
炭治郎｢はい！！｣
真っ直ぐと私から目を逸らさない少年
耳に花札のような飾りを付けた少年
鬼舞辻の言っていた家族を殺した仇
｢私は……誰？｣
炭治郎｢神田川A。どんな非道な鬼にも人としての尊厳があった事を忘れない心優しい剣士です｣
｢たん……じろう。君は私の仲間だと言ったね｣
炭治郎｢は、はい｣
｢隣りのお兄ちゃんはもうやめたの？｣
炭治郎｢え……？あ、いえ……え！？｣
テンパる炭治郎を見ると、笑いを必死に堪えた
だってこの状況下で爆笑するのは不謹慎
耐えろ
頑張れ私
矢琶羽｢薄汚い小僧めが。邪魔をするな｣
無惨｢貴様らは私の言葉を理解していないようだな｣
朱紗丸｢な、なぜ貴方様がここに！？｣
無惨｢私はAを探せと言ったのだ。誰が傷つけろ言った？｣
その表情を見るまでもなく鬼舞辻は激怒していた
ガタガタと肩を震わせる二人を無情にも殺した
そしてその手を私に差し出した
無惨｢A。こっちに来い。その男はお前の家族の仇だ｣
炭治郎｢な、なにを……！！｣
｢鬼舞辻。私はもう全部思い出した｣
無惨｢そうか。で？この私がお前に来いと言っているのだ。だからお前は来るべきなのだ｣
そうだった
コイツは根本的に人の話しを聞かないんだった
すっかり忘れてた
自分こそが絶対だもんね
相変わらず……腹立たしいな
｢私はお前なんかの元には行かない｣
目が熱い
それはきっと、この世の何よりも鬼舞辻を憎んで殺したいと願っているから
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麗(プロフ) - 26ページ 最後の無惨のセリフですが、」の位置が違うと思います (2020年10月25日 7時) (
レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 麗さん» そうです！脱字でした！！ご指摘ありがとうございます。もし他にも見つけたら教えて下さい！すぐ直します！！ (2020年10月25日 7時) (レス) id: 8902c85bfe (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 10ページ が特別あるという 特別であるではいのでしょうか？ 少々わかりづらいです……… (2020年10月25日 6時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
コノハ - 願いがかない、不安が大きいです。。 (2020年8月29日 21時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
コノハ - 主人公んの気分次第になってとても、うれしいです。 (2020年8月26日 20時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆ
| 作成日時：2020年7月2日 23時
