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第九十七話 ページ47

〜A〜



どのぐらい走っただろう



足が痛くて呼吸もままならない



それでも止まれない




この道の先に私の求める人はいるのだろうか




途中、何度も転んで着物が汚れ足からも血が出ている




日が暮れても休むことなくひたすら走っていると、目の前に毬が飛んできた



危なっ!!



あと1歩前に出ていたら直撃してた



矢琶羽「やめろ。この女に傷一つでも付けようものならあの方を殺されるぞ」


朱紗丸「おお。そうであった」


今どこから現れた?


この二人も鬼舞辻の仲間?



矢琶羽「待て朱紗丸。この女……目の色が違う」


朱紗丸「人違いということか?」


矢琶羽「そのようだな」


朱紗丸「キャハハ。では殺してしまっても構わんのう」


矢琶羽「我らの姿を見られてしまったからな」


自分達から見せたくせに何言ってんの!?


私が悪いみたいに言われるの心外なんだけど!!



新しいオモチャを与えらたように楽しそうな笑顔を浮かべていた



本気で私を殺しに来てる




投げられた毬を避けても、不自然な曲がり方をして追ってくる





くそっ!!



どうなってるんだ




このままここにいたら家に当たる



そうなれば人が死んでしまう




とにかく人のいないとこに移動しなければ





息を整えたいけど、それは私の都合



立ち止まるわけにはいかない


朱紗丸「面白いのう。楽しいのう」


私はそんな事ないけどね!!


だって命狙われてるもん!!





みっともなく逃げた先は行き止まりだった




「ハァハァ……しつ…こいな」


朱紗丸「鬼ごっこは終わりか?これからは毬の時間じゃ」


私は死ぬの?


こんなところで?



まだ何も成し遂げていないのに?




そんなのダメだ




戦え……!!



その命ある限り




足元に落ちていた腐った角材を手にして無謀にも立ち向かった


矢琶羽「側に寄るな」


「なっ……!?」


体が後方に引っ張られた



一瞬の動揺に毬が横腹に直撃した


「がっ……!!」


いっ……たくない!!


こんなの死ぬ恐怖に比べたら全然!!


毬を叩き落としてもすぐまた別の毬が襲ってくる



いくら前の私が強いと言っても戦う武器がなければ勝てない



朱紗丸「これで終わりじゃ!!」


軌道の読めない複数の毬に対処しきれない



死んだ……と、思った




なのに私には思い出せる家族がいない




それはこんなにも悲しくて寂しい




前にも似たような事を思ったな




誰か私の手を、掴んでと……

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設定タグ:鬼舞辻無惨 , 鬼滅の刃   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 26ページ 最後の無惨のセリフですが、」の位置が違うと思います (2020年10月25日 7時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 麗さん» そうです!脱字でした!!ご指摘ありがとうございます。もし他にも見つけたら教えて下さい!すぐ直します!! (2020年10月25日 7時) (レス) id: 8902c85bfe (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 10ページ が特別あるという 特別であるではいのでしょうか? 少々わかりづらいです……… (2020年10月25日 6時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
コノハ - 願いがかない、不安が大きいです。。 (2020年8月29日 21時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
コノハ - 主人公んの気分次第になってとても、うれしいです。 (2020年8月26日 20時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まゆ | 作成日時:2020年7月2日 23時

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