第九十四話 ページ44
〜A〜
そうか
今夜、私は鬼舞辻に抱かれるのか
さっきは無理やりやろうとしてたけど、なんだかんだ鬼舞辻は私を愛してくれているから優しいんだろうけども……
無惨「どうしたA。疲れたのか?」
こういう細やかな気配りは完璧
正直、正体不明の嫌悪感さえなければ抱かれてもいいのだと思う
「鬼舞辻は私のどこが好きなの?」
無惨「どこ?」
「鬼舞辻はカッコ良いじゃん?性格はアレだけど。お金持ちだし慕われてるっぽいし。性格はアレだけど」
無惨「褒めているのか?貶しているのか?」
「だからね。そんな鬼舞辻だからもっと他に良い人がいるんじゃないかと」
私では釣り合ってないんだ
何もかもが
それなのに鬼舞辻は私を愛してくれる
好きだと言ってくれる
それは私を惨めにさせる
無惨「そうだな。色々あるが……他の誰とも違う鮮やかな髪色。私を強く見るその瞳。どんな時も私を一番に想うAを愛している。他にもまだあるが聞くか?」
「も……いい……////」
自分で聞いといてあれだけど気かなきゃよかった
結構ちゃんとした理由があった
無惨「あと……」
「っ……!!/////」
無惨「キスをしたときに頬を染めて私を感じてくれているところだな」
「っ〜〜バーーカ!!」
通行人が見てる前で平然と唇を重ねては舌を絡ませる
一体何を考えているのさ
昼間から若い二人が……ってヒソヒソされてる
私じゃなくて鬼舞辻なのに……!!
一括りに邪険にされるの納得いかない
私はれっきとした被害者
せめてその帽子でキスするとこを隠してくれればいいのに
「ちょ、やめて……!!」
無惨「なぜだ?どうせ夜にはもっと激しいことをするんだ。これぐらい慣れておけ」
やっぱり夜は決定なのか
じゃあ仕方ない
かくなる上は逃げるか
鬼舞辻の元から
「き、鬼舞辻。寄るとこあるから待っててくれる?」
無惨「この辺りは野蛮な輩が多い」
「大丈夫だよ!ほら、私って強いみたいだし」
無惨「しかし……」
「無惨。ダメ?」
無惨「っ////急に名前で呼ぶな」
「ダメなの?」
無惨「すぐに戻ってくるのだな?」
「うん」
何食わぬ顔で嘘をつくのって心苦しいな
鬼舞辻は信じてくれてるみたいだし
でもさ?
鬼舞辻が悪いんだからね?
私は嫌だって言ってるのに勝手に決めるから
どれだけ頑張って我慢しても人間、嫌なものはどうしようもない
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麗(プロフ) - 26ページ 最後の無惨のセリフですが、」の位置が違うと思います (2020年10月25日 7時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 麗さん» そうです!脱字でした!!ご指摘ありがとうございます。もし他にも見つけたら教えて下さい!すぐ直します!! (2020年10月25日 7時) (レス) id: 8902c85bfe (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 10ページ が特別あるという 特別であるではいのでしょうか? 少々わかりづらいです……… (2020年10月25日 6時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
コノハ - 願いがかない、不安が大きいです。。 (2020年8月29日 21時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
コノハ - 主人公んの気分次第になってとても、うれしいです。 (2020年8月26日 20時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まゆ | 作成日時:2020年7月2日 23時