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第九十三話 ページ43

〜無惨〜



深いキスを繰り返しながら服の中に手を忍ばせると、涙は更に溢れた



絶対的優位


完全なる支配



この上ない優越感に浸れた



「きぶつじぃ。やなのぉ」


甘えるような声


私にしか見せない泣き顔



最後にもう一度キスをして離れた


無惨「今夜……。今夜、どれだけ抵抗しようと(嫌がろうと)必ず抱く。それまでに心の準備をしておけ」


影を通って逃げようとする玉壺を陽の下に投げ捨てた



せっかくAが楽しみにしていた瞬間なのに、ちゃんと見せてやれなかった



まぁいい


他にも消しておきたい十二鬼月はいる



Aをバカ呼ばわりした下弦の陸



Aを侮辱する者は制裁を加える必要がある



あのような人型ではAの興味は削がれる可能性はある


玉壺は人形と称せたが他の連中では無理があるな


陽光で消えるというのが見たいだけなら、あの連中でも役には立つ


夜まですることもなく暇になったことだ


Aとデートでもするか



無惨「どこか行きたいとこはないか」


「鬼舞辻とはやだ」


無惨「夜に抱くと言ったんだ。それまでは我慢する」


「それって夜になったら……」


無惨「安心しろ。見境なく襲うわけがないだろ。ちゃんとここに戻ってからだ」


「することが絶対なのが嫌なんだけど」


無惨「私はもう我慢の限界なんだ。早く心も体も手に入れたい」


「っ////だから……そういうこと言わないでよ」


無惨「Aにしか言わん」


「そんなの………当たり前じゃん」


拗ねたように口を尖らせた


夜まで待つと決心した矢先にそんな可愛いことをされたら鈍ってしまう


わざとか?


わざとなんだろうな



「鬼舞辻?ネクタイ直してあげるからじっとしてて」


無惨「/////」


わざとじゃなくて天然行動が一番タチが悪い



上目遣いをしながら近づかれるとまた押し倒したくなる



新婚のようなやり取りに声を失っていると



「出来た。これでいつもの鬼舞辻だね」


無惨「頼むから……もうやめてくれ」


「あ、うん。ごめん」


無惨「勘違いするな。私を誘う(煽る)ことをだ」


唇ではなく頬にキスをすると理解したのか、顔を赤くしながらうなづいた


こんな愛らしいAを見るだけでこんなにも穏やかに満たされた気分になるのはなぜだ?


本当の意味でAを手に入れたいはずなのに、見ているだけでいいなどと矛盾している


ここまで思考を鈍らせるのはAだけ

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設定タグ:鬼舞辻無惨 , 鬼滅の刃   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 26ページ 最後の無惨のセリフですが、」の位置が違うと思います (2020年10月25日 7時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 麗さん» そうです!脱字でした!!ご指摘ありがとうございます。もし他にも見つけたら教えて下さい!すぐ直します!! (2020年10月25日 7時) (レス) id: 8902c85bfe (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 10ページ が特別あるという 特別であるではいのでしょうか? 少々わかりづらいです……… (2020年10月25日 6時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
コノハ - 願いがかない、不安が大きいです。。 (2020年8月29日 21時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
コノハ - 主人公んの気分次第になってとても、うれしいです。 (2020年8月26日 20時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まゆ | 作成日時:2020年7月2日 23時

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