第九十一話 ページ41
〜無惨〜
唇を離してAが私の血を飲み込んだのを確認した
いいぞ
これでAは……
「鬼舞辻!!口の中切ったの!?見せて!!」
無惨「体に……異変はないのか」
「血の味がする」
無惨「そういう事ではない」
「じゃあなに」
無惨「体に異変がないかと聞いているんだ」
「ないよ」
特殊故に血が足りなかったか?
考えられないわけでもなく、今度は先程と比べ物にならない量をキスで流し込んだ
口を離すと銀色の糸が血で染まり、まるで赤い糸のようだった
これで………
「やっぱり怪我してない?口の中。血の味しかしないんだけど」
無惨「どうだA。体は……」
「だからないってば!!さっきからなんなの」
なぜだ
これほど血を分けたら普通の人間なら死ぬが、Aのように特別な人間なら順応するはず
血の与え方がダメなのか?
だが私が傷をつけるなど……
※散々してきます
母『“産屋敷様”がAの…“生の呼吸”を“
なぜこんな時にあんな女の言葉を思い出す
Aを想いもしない名ばかりの母親の分散で……!!
この私に意見しただけでなく、私とAを引き裂くようなことまで
Aが大切にしている家族なら生かしておいてやろうとも思ったが、あんなにも嫌っているのなら生きていてもAの邪魔になるだけ
余計な負担になるぐらいならその命に存在
「鬼舞辻?怖い顔してどうしたの?」
温かい手が頬に触れると我に返った
そうだ
死んだ人間のことなど気にすることはない
Aの家族は産屋敷ら鬼狩りの手によって殺された
そんな連中をAが許すはずがない
仇をとるため、復讐のために私と共に鬼狩りを討つに決まっている
産屋敷だけはAの手で殺させてやろう
そうすれば私に感謝し、益々私から離れ難くなる
無惨「私の側に……ずっといるのだろう?」
私の女々しい想いは声を震わせてみっともなさを演出した
Aへの執着心は強くなる一方
「そんなことよりさ」
質問には答えず、窓の外を見た
「もうすぐ夜明けだよ。あの壺の人形は?消えるとこ見せてくれるんでしょ」
私といるのに他の男のことを考えるとは……
やはり玉壺はここで死んでもいい
Aの思考に入り込んできた玉壺は最早必要ない
月が欠けるなど、Aのためならば小さなこと
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麗(プロフ) - 26ページ 最後の無惨のセリフですが、」の位置が違うと思います (2020年10月25日 7時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 麗さん» そうです!脱字でした!!ご指摘ありがとうございます。もし他にも見つけたら教えて下さい!すぐ直します!! (2020年10月25日 7時) (レス) id: 8902c85bfe (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 10ページ が特別あるという 特別であるではいのでしょうか? 少々わかりづらいです……… (2020年10月25日 6時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
コノハ - 願いがかない、不安が大きいです。。 (2020年8月29日 21時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
コノハ - 主人公んの気分次第になってとても、うれしいです。 (2020年8月26日 20時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まゆ | 作成日時:2020年7月2日 23時