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第七十六話 ページ26

〜無惨〜



Aが記憶を失った


なんとも好都合か



出血が多すぎるせいか意識まで飛んだ




あれから時間は流れ相変わらず私にはAを治す力はない



心底癪だが人間の手を借りるしかない




町から離れたとこにある診療所に行き、邪魔な人間を殺した


治療するのに医者が一人いれば充分



医者「い……い…ったい……なにを……」


無惨「この女を治せ。出来ないのならお前も殺す」


私以外の男がAに触れるなど腹立たしい限りだが、Aのためと我慢するほかない


医者「し、しかし……治せと言われましても……」


無惨「なんだ。医者のくせに怪我人を見捨てるのか」


Aならどんな患者だろうと最善を尽くす



この男は医者失格だな



生きるに値しない



医者「こ、この人のどこを治すと言うんですか!?」


無惨「これは……」


傷口が塞がっている?


そんなはずはない



内臓に届くほど深く刺して、抉るように傷口を広げたんだぞ


それがその日の内に治るなど……




瞳の色が変わるのといい、もしかしたらAは体質は人間とは異なるのかもしれん


怪我が治っているならこんなとこに用はない



医者も殺して鬼狩りの手が届かない地に再度足を運んだ




記憶がないという事は本来のAに戻ったということ




私を愛して、私のためだけに存在する(生きる)Aに





純粋なAを変えたのは産屋敷だ



あの男が嘘を吹き込んで洗脳した



だがこれでもう何も心配する事はなくなった



私の元にAがいる



ずっと私の側にいれば例え記憶が戻ったとしても洗脳にかかることはない


これでもう紅い瞳は必要なくなった



「ここは……?」


無惨「起きたか。ん、泣いているのか?」


「誰かが私の家族を殺した。それが私のためだって言ってた」


無惨「A……。それは夢ではなく本当に起こった事だ。産屋敷という常軌を逸した男がAの大切な家族を殺したのだ」


「どうして。私はその人に何かした?」


無惨「いいや。Aは何も悪くない。奴らが異常者なだけだ」


「奴……“ら”?」


無惨「そうだ。産屋敷の周りに集まった人間は皆、異常者だ。Aも腰に刀を差した連中には気を付けるんだぞ。特に耳に花札のような飾りを付けた小僧。コイツがAの目の前で惨殺したのだ」


夢見心地が悪かったせいか、精神的に参っているのか、弱々しくうなづいた


無惨「何も心配するな。私がAを守ってやる」

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設定タグ:鬼舞辻無惨 , 鬼滅の刃   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 26ページ 最後の無惨のセリフですが、」の位置が違うと思います (2020年10月25日 7時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 麗さん» そうです!脱字でした!!ご指摘ありがとうございます。もし他にも見つけたら教えて下さい!すぐ直します!! (2020年10月25日 7時) (レス) id: 8902c85bfe (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 10ページ が特別あるという 特別であるではいのでしょうか? 少々わかりづらいです……… (2020年10月25日 6時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
コノハ - 願いがかない、不安が大きいです。。 (2020年8月29日 21時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
コノハ - 主人公んの気分次第になってとても、うれしいです。 (2020年8月26日 20時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まゆ | 作成日時:2020年7月2日 23時

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