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「大丈夫、僕の傍に居って。何があっても【俺】だけは君を裏切らんよ」
突風が何処からか吹き荒れ、私は咄嗟に顔を覆う
人間の生存本能というやつである
軅てその突風は吹き止み恐る恐る視界を先程の靄に向ければ、先程の靄は「ア"……ア"……ソロ、わ……せ"…」と何かをブツブツ話しながらその場でゆっくりと蠢いていた
此方へ向かおうとしていたのだろうか、然し依然として此方に向かってくる事はない靄はその直後に綺麗に粉々になって消えていったのである
霧状だったのだから飛散したと言った方が良いのか、靄として存在しない物体が綺麗なものとなって消えていったのだ
私を抱き守るようにしてくれていたウツさんはもう片方の手を靄へと伸ばしていた事から彼があの靄をどうにかしてくれたのだろう
然し依然として可笑しなこの空間は戻る事はなく、軅て靄が居た所からコツ、コツ、と靴を態と鳴らしながら此方へ近付いてくる足音が聞こえた
何だろう、もしかしてウツさんって【※
然し依然として私と繋いだ手は離さずそのまま胸の中で抱いてくれているウツさん、私は直後として【背筋を凍らせるような得体の知れない恐怖】にかられた
「【ダンタリオン】、何でお前が此処に?」
「そんな怖がらんでも、特に之といった害はあらへんって。只……其処のお嬢ちゃんには【※此方側】の世界へ来てもらう、之は【ルシファー】からのお達しや。」
良く分からない単語が行き交う
私は意を決してウツさんが見つめている先を見据える為其方へ顔を向ける
其処に居たのは【貴族服】のような高貴な服に身を包み顔を鉄の仮面で隠している人だった
只私にも分かるのは、私を殺そうと思えば一秒もあれば直ぐに殺せるとでも言いたげな殺気がある事
ダンタリオン、と呼ばれていた彼はけらけらと笑いながら私を指指してそんな提案をしてきていた
此方側の世界とは一体何なのだろう、其れにこんな彼とウツさんが知り合いなのも不思議に思う
何にせよ此処で私の何かが動き狂い始めたのだけは理解出来た
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雨桐(プロフ) - にゃーちゃんさん» 初コメありがとうございます。更新渋っていたのでモチベが上がりました!これからも頑張りますので応援の方宜しくお願い致します。 (11月23日 14時) (
レス) id: 24188e2a99 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します！とても面白くて、一気読みしてしまいました…！悪魔とかそういうのめちゃくちゃ好きなので嬉しい！更新頑張って下さい。楽しみにしてます！ (11月22日 16時) (レス) @page31 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
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