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森にやってきた私は澄んだ空気の中深呼吸をしながら歩いていた
此処にも例のあの花が咲いており、とても良い香りがする
不思議と落ち着く匂いで色々あった中だが少し落ち着いてきたのを感じた
風が吹くと木々が揺れ、足元の雑草と花も揺れる
その様子が何だか微笑ましくて近くにあった花を手に取る事はないがしゃがみ込んで間近に其れを見ていた
にしても…漸くショッピさんの話の違和感が冴え渡り落ち着いた脳で理解し分かった気がする
違和感の正体、其れは【最東端の魔王城】の事だ
あの城という事は少なくともソロモンさんはこの最東端の魔王城の事を知っていたのだろう
そしてショッピさんに待っていて欲しいとも伝えている
つまり此処へ来た事がある人でしか言わない台詞なのであった
でもソロモンさんは人間、いやでも…私のように連れて来られたのなら納得はするが何とも腑に落ちない理由なのだ
其れにもう一つ、ソロモンさんの指輪が無かった事
私は見ていた_ウツさんがこの指輪に触ろうとして手を近付けた時バチと音が鳴り拒絶されていた事を…
あれを見るに恐らく【悪魔はこの指輪に触れない】のではないかと。
ならばソロモンさんが肌身離さず持っていた指輪を外した理由は?何故巡り巡って私に辿り着いたのだろう
其れにソロモンさんは結局何処で亡くなって…それに【国が滅んだ】と言っていたらしいが嘘偽りのない言葉なら、眠っている間に国が滅んだ理由は?
何もかもが変で、掴み所のないソロモンさんは今も尚生きているような感覚に陥ってしまった
いけない、考え事をするとその事に夢中になってしまうのは私の悪い癖だと頭を横に振りもう一度深呼吸を繰り返した
いっその事ソロモンさんが居てくれたらこんな風に悪魔大戦が起こる事もなかったのだろうか
ソロモンさんはとても偉大だ
何せあの悪魔を大量に使役し従わせ、其れを友人と呼び仲良くしていた
種族の違う人間と悪魔が契約というモノはあってもソロモンさんの人間性だからこそショッピさんのような悪魔だったりウツさんのような悪魔も存在するのである
一方の私は何もかも分からない事だらけ、魔法だって普通の人位しか使う事が出来ない
私はもう少し、彼の事を知る必要がありそうだ
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雨桐(プロフ) - にゃーちゃんさん» 初コメありがとうございます。更新渋っていたのでモチベが上がりました!これからも頑張りますので応援の方宜しくお願い致します。 (11月23日 14時) (
レス) id: 24188e2a99 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します！とても面白くて、一気読みしてしまいました…！悪魔とかそういうのめちゃくちゃ好きなので嬉しい！更新頑張って下さい。楽しみにしてます！ (11月22日 16時) (レス) @page31 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
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