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アスモデウス・ウツ、その名前に鼓動が少し早まった
不整脈?いや然し…その不整脈は一瞬で収まった為特に気にする事もなくいい名前ですねとだけ返しておく
という事は…ウツさん?と呼べば良いのだろうか、それともアスモデウスさんと呼べば良いのだろうか
ううむ、と悩んでいる様子が彼に伝わったのかへらりと笑みを浮かべた彼は「長いからウツって呼んでもらって構わへんよ、これも何かの縁やしな」と言葉を告げた
流石に初対面で出会い助けてもらった恩人へ呼び捨ては気が引ける為妥協案としてウツさんと呼ぶ事にする
其の後直ぐ店員さんがやって来てメニュー表を指差しながら私とウツさんは注文し、店員さんはキッチンの方へと帰って行くのを視線で見送りながら私は視線をウツさんへとずらした
翌々見てみるとウツさんはとっても美形で少しよれたネクタイが気になるが、眼鏡が店内の灯りを反射しその眼鏡の内から覗かせたブルーサファイアの瞳が私と交わる
と言ってもウツさんは右目を前髪で隠しており、左目と交わった訳だが。
マジマジと見ている事がバレてしまい慌てて視線を逸らした
何故か話す内容が思い付かない、少し気まずいとも考えてしまう
早くサンドイッチと珈琲こないかなとソワソワしているとウツさんが不意に頬杖をつき直し私の顔をじぃと見つめている事に気付く
先程のやり返しだろうか、何だか逆に見られると目に毒過ぎる…なんて思ってしまう
「僕の事を最初に見つめてきたのはAさんやのに、僕がAさんを見たら目逸らすやなんて弄らしいなぁ。はは、まぁええけど。綺麗やからやろ?僕が。」
『あはは、すみません…全くもってその通りです。私の負けです、綺麗で見惚れてました。』
美貌を良く理解していらっしゃるウツさんは私の事を揶揄えて楽しかったのかけらけらと笑い、綺麗なアイオライトの髪が揺れた
ウツさんは全体的にブルーがかった雰囲気を醸し出している、多分服も髪も瞳も其方方面だからだろう
でも似合ってるし…ネクタイは変わらずよれてるけど。
流石に気になりすぎた私はウツさんにネクタイよれて曲がってますよ、と伝えておいた
ウツさんは顔を少し赤らめながら「ほんまや、もう気付いてたんやったらはよ言うてや。」と席を立ち上がりトイレの方へと足を運んで行く
恐らくトイレの鏡で身なりを整えるのだろう
気付けば店員さんが私とウツさんの分の朝食をテーブルへと運んでくれていた
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雨桐(プロフ) - にゃーちゃんさん» 初コメありがとうございます。更新渋っていたのでモチベが上がりました!これからも頑張りますので応援の方宜しくお願い致します。 (11月23日 14時) (
レス) id: 24188e2a99 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します！とても面白くて、一気読みしてしまいました…！悪魔とかそういうのめちゃくちゃ好きなので嬉しい！更新頑張って下さい。楽しみにしてます！ (11月22日 16時) (レス) @page31 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
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