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「気紛れでも嬉しいよ、フラウロスとは仲良くなれそう。僕と契約した悪魔の中でフラウロスはとっても面倒臭がりだけど僕の話をちゃんと聞いてお話し相手になってくれる」
「…ソロモン、は。その_俺の昔とか聞かないんすか…今の俺は魔界でも何もせずにゴロゴロしてるだけの悪魔のプライドもない奴っすよ」
何故こんな言葉が自分の口から出たのかは分からない
誰かに話した事もない、話したくもないのに…ソロモンには、今の契約主の人間には聞いてしまえた
ソロモンは吃驚したような顔で自分を見る
が、少ししてからケラケラと笑い机の上にあった紅茶を啜った後自分へ言った
「うん、昔ってそんなに大事?だって人間にとっては悪魔からのちょっと昔は大分前だし…人間と悪魔の生きる時間は違う。なら僕が生きている時間のフラウロスと僕は仲良くしたいし、悪魔とか人間とか関係無いよ。フラウロスと僕は友達、それだけで僕は充分かな」
昔は、昔は、昔は。
何度も言われ続けたその言葉、ソロモンはそれを拒んで今の関係を続けたいと戯言のように吐く
他の悪魔からしたら戯言かもしれない、でも…自分はその言葉に【救われた】ような気がした
悪魔に神様は微笑まない、天使なんて以ての外…敵だ
悪魔は救いを求めない、それは救われる事がないから希望を持つだけ無駄だからである
絶望を餌に、不幸を餌にと生きる悪魔にとって其れが普通
人間の望む事は何でもやってきた
その対価で人間の魂を幾度も喰らった、人間に怯えられて生きてきた
血も涙もない悪魔そのもの_今はぐうたらと生きているだけだが。
別に人間が好きとかそういう感情すら持たない悪魔は、利用するされるの関係だと割り切っていた
この男が現れるまでは_
ソロモンと居てもぐうたら出来ない訳じゃない、戦う訳でもない
何処かの村を滅ぼす訳でもない、何処かの城をおとす訳でもない
人間を殺す訳でもない、只友達として居て欲しいと綺麗事を望む目の前の人間は嫌いだ
でも…悪くはないのかもしれない
「……そ、っすか。じゃあ良いです、んで他に聞きたい事は?」
「え、他も聞いていいの?じゃあじゃあフラウロスは_」
何気ない日常に、ちょっと人間が加わった位だ
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雨桐(プロフ) - にゃーちゃんさん» 初コメありがとうございます。更新渋っていたのでモチベが上がりました!これからも頑張りますので応援の方宜しくお願い致します。 (11月23日 14時) (
レス) id: 24188e2a99 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します！とても面白くて、一気読みしてしまいました…！悪魔とかそういうのめちゃくちゃ好きなので嬉しい！更新頑張って下さい。楽しみにしてます！ (11月22日 16時) (レス) @page31 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
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