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ー【フラウロス・ショッピの過去】ー
刻は今から400年程前に遡る
悪魔に【死】という概念は存在しない為、只々気ままに魔界で暮らしているのが殆どの悪魔達
その退屈な日常に飽きた時に向かう先は【人間界】の1つだけ
人間は見ていて飽きない、其れに悪魔よりも余っ程悪魔らしい存在の為興味を惹かれるのは当然であった
彼_フラウロス・ショッピはそんな悪魔とは違い少々の変わり者で、そんな悪魔達を横目に何時も昼寝をしたり何もしない事が多い悪魔である
友人という概念もない悪魔に孤高の存在として行動するのは特に珍しい訳ではないが、彼は極端の面倒くさがりだった
それはそれは他の悪魔が根を上げる程、生粋の面倒くさがりだったのである
彼に興味を持ち話かける悪魔も少なからず居るのだが、全員が全員その性格に【飽き】軅て彼は一人で変わらない毎日を送っていたのだ
「フラウロス・ショッピ。お前さぁ…こんなん毎日続いて飽きへんの?」
「飽きへんけど、ぐぅたら寝転がって寛いでるだけで俺はええし。動くの面倒、この面倒くささに見合う程の【興味】を惹かれるものがあれば別やけど、人間界とかも興味無いし俺は一生こうやってぐぅたら出来てたら何も要らんわ」
「昔に悪魔を率いて軍を成し統率を取ってたあの頃の面影すらないやんか、はぁーあ…昔はなんでそんな事しとったのに今じゃこんな事……」
昔、昔か。
彼は思い返す_確かに下級悪魔や中級悪魔を率いて統率を取り悪魔同士の争いに加担していた事は只々あるのだが、今思えば加担した所で結果が変わる変わらないの【成果】が出る訳もなく興味は徐々に【何故戦っているのか】という疑問点に達した訳だ
そりゃあ悪魔の上下関係…権力は力で決まりその上級悪魔には従うのが当たり前であるが、それよりもぐぅたらと気ままに暮らしている方が余っ程自分らしいと気が付いたのである
彼は物珍しく話しかけてくる悪魔に適当に返答していた
話すのも面倒だ、昔は昔、今は今である
そもそも彼の悪魔の全盛期はきっと昔のその時で終わりを告げていたのだ
と思っていた
自分の下に妙な【※魔法陣】が浮かび上がるまでは。
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雨桐(プロフ) - にゃーちゃんさん» 初コメありがとうございます。更新渋っていたのでモチベが上がりました!これからも頑張りますので応援の方宜しくお願い致します。 (11月23日 14時) (
レス) id: 24188e2a99 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します！とても面白くて、一気読みしてしまいました…！悪魔とかそういうのめちゃくちゃ好きなので嬉しい！更新頑張って下さい。楽しみにしてます！ (11月22日 16時) (レス) @page31 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
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