CHAPTER【2】嗚呼麗しき御主人様 ページ23
此処が今日から私の部屋になる場所…らしいのだが、広すぎて後から私の事を追って来た何回もトントンさんに確認を取っていた
だが何回同じ事を聞いても彼は此処だと言い切るばかりで私の方が先に折れてしまったのである
そんな…まぁ城だしこんな綺麗な部屋にいきなり住めるとは思っていなかったし、魔法でベッドからクローゼット…机や椅子、書物等も纏めて整頓され置かれているこの部屋
掃除をしなければと意気込んでいた最初とはうって変わり逆にこんな所に住んでいいのかという感想に変わっていたのである
百面相をする私を見ながらトントンさんはじゃあ俺はこれで、と何処かへ行ってしまった
まあそうか、トントンさんは元々此処へは家具や日用品を届けてくれたのだしグルッペンさんの所へ戻るのだ
逆にコネシマさんは此処の魔王城に住む事になっている、部屋は余り散らかしている(トントンさんから聞いた)らしいので好きな部屋に自分の能力で荷物を運んでいる様子を見かけた
にしてもコネシマさんの能力というか、魔法は不思議な魔法だ
自分が思い描いた場所へ扉を創造し作成するとその扉を開いた先が思い描いた場所に着くだなんて。
其れに先程も見たが青い炎を扱っていたので炎魔法が得意なのだろうか
そうだ、空白の本がメモ代わりになると言っていたし日記のように分かった事を忘れないようメモしておこう
と、机に向かい椅子に座り込んでその本を取り出し傍にあった羽根ペンを手に取ると、インクを付けてメモを取る
…他にもまだまだ色々聞きたい事があるが、疲れがどっと押し寄せている為明日にしよう
『…………あれ、黒豹さん。小さくなれるんですか?』
ふとメモを終えてググと上に伸びていた時、気配を感じ後ろを振り返ると小さくなった先程の黒豹がくぁと欠伸をして丸まり床へ寝ているではないか
先程見た体長より小さくなり今では子供サイズになっている事に私は驚いたのである
抱き上げられるサイズにまでなれるとは…悪魔だとは分かっていてもどうしても見た目からの先入観が入ってしまい可愛がってしまいそうだ
そんな様子を見ていたからか余計眠気が押し寄せてきた為、私は可愛く装飾されたフリルの如何にも女の子らしいベッドへダイブする
すると床に丸まって寝ていた黒豹がぴょんとベッドへ飛び乗ってきては私の隣で丸まり、また眠りについた
……凄い懐かれたな
なんて思いながら私の意識は暗闇へと堕ちていった
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雨桐(プロフ) - にゃーちゃんさん» 初コメありがとうございます。更新渋っていたのでモチベが上がりました!これからも頑張りますので応援の方宜しくお願い致します。 (11月23日 14時) (
レス) id: 24188e2a99 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します！とても面白くて、一気読みしてしまいました…！悪魔とかそういうのめちゃくちゃ好きなので嬉しい！更新頑張って下さい。楽しみにしてます！ (11月22日 16時) (レス) @page31 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
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