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外へ出ると人通りの多い大通りへと出る
大通りには珍しい異国の食文化も発達しており見ていて飽きない
今日はサンドイッチと珈琲にしようかな、と目に付いたのは【※Morning Light】と洒落たロゴが使われている店だった
店外に出されているメニュー表をちらりと覗くと美味しそうな具沢山のサンドイッチと珈琲のセットもあり興味と食欲をそそられる
でも何故だろうか、店に入ろうと踏み出す一歩が出ないのは。
まるで目の前に壁か何かがあるのか、入る事が出来ないのである
他のお客さんは出てきてり入っていったりとしているのに、何故_____
「……ん、___さん、_ねぇさん、お姉さん。お店の前で佇んでどしたん?そんなメニューに悩んでた?」
は、と我に返った
後ろを振り返ると私の肩にとんとんと優しく手を置き心配の声をかけてくれていた男性が此方の顔色を伺っている事に気付く
我に返る迄何故こんなにも店に入ろうと思えなかったのか、と不思議な位今では普通に入ろうと足を動かす事が出来た
後ろから声をかけてくれた男性に御礼と誤解を招いているのでそれとなく伝え店に入る
が、その後ろから先程声をかけてくれた男性も入って来た
店員さんが此方に気付きいらっしゃいませ、何名様でしょうか?と尋ねられ一人ですと言おうとすれば先程の男性が二人でと告げ私と勝手に相席してきたのである
ああもう何でこう私はその場の雰囲気に流されやすいのだろうか
先程助けてくれた男性は私の面と向かった反対側の席へと腰掛け机に肘を置き頬杖をついてニコニコとしていた
まあでも先程助けてもらった御礼くらいはした方が良いだろう
と正当化させた私は目の前で笑みを浮かべる男性へ声をかける
『……あの、先程は声をかけてもらってありがとうございました。何だかぼうっとしちゃってて。ささやかながらお礼をさせていただきたく…今日の朝食代は出しますよ』
「お礼?はは、ええよそんなん。朝食代やなんて、それより…その手の指輪綺麗やね。結構高かったんちゃうの?」
その男性の視線は私の指に付けられた指輪に注目していた
席に着いた私は今になって改め指輪を眺めるが、確かに高価そうには見える
しかし古物商から買った値段なんて遥かに想定していた値段とは違い何とジュース一本分の値段だ、何て言える訳もなかったのである
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雨桐(プロフ) - にゃーちゃんさん» 初コメありがとうございます。更新渋っていたのでモチベが上がりました!これからも頑張りますので応援の方宜しくお願い致します。 (11月23日 14時) (
レス) id: 24188e2a99 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します！とても面白くて、一気読みしてしまいました…！悪魔とかそういうのめちゃくちゃ好きなので嬉しい！更新頑張って下さい。楽しみにしてます！ (11月22日 16時) (レス) @page31 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
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