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「にしてもこの悪魔、【※階級】も分からんし…俺等に敵対意思を見せてたのはお嬢ちゃんを襲おうとしてたように捉えたからやとしたら、最南端と最西端の手先ではなさそうや。彼奴等の部下はちょっと特徴が分かりやすいと言うか…まあ色々あってな」
「それやったら中位の野良の悪魔ちゃう?【※実体化】は出来とるし言葉の理解も出来てそうや…にしてもなんやろ、なーんか見た事あるようなないような……気の所為か?」
パイモンさんが黒豹の頭を恐る恐る撫でながら、横目にウツさんを見る
ウツさんは先程の様子とは変わり何時ものウツさんで、この黒豹を見た事があるようなないようなと頭の思考を巡らせ記憶の中に居たかもしれないと必死になっているが思い付かない辺り本当に野良の悪魔なのだろう
此処に住み着いているのか、其れとも偶々此処へ迷い込んだのか…此処は何もない場所に聳え立つ魔王城の為この子だけでは生活する事は不可能だろうし、と考えていれば黙り込んでいたダンタリオンさんは口を開いた
「取り敢えず此奴は安全とは言えんけど、敵意はないしこの城に置いといてええと思う。お嬢ちゃんも初日で色々疲れとるやろ、はよ今日は休んだ方が身の為や。敵襲が何時あるかも分からん、とれる時に休息はとってた方がええ」
『あ、はい。……ありがとうございますダンタリオンさん』
ダンタリオンさんはその言葉にムッと顰め面になるし、ウツさんは腹を抱えてクスクスと笑っているしパイモンさんも溜め息をついていた
お礼を言ったのが何か気に触ったのか?
まあそりゃあ悪魔だからお礼を言われる事ってそうないのかもしれないが、不機嫌になられても困ると言うか。
そう思っているとダンタリオンさんは一言、私に指を指しながら言ったのである
「それやそれ!硬っ苦しいったらありゃせん、俺の事はシッマかコネシマって呼べ。……序にパイモンの事もトントンって呼んだってや。ウツは知らん、ウツさんでええんちゃうか。俺等もお嬢ちゃんの事はAって呼ぶから、な?ええやろ」
「はぁ!?お、俺はAちゃんって呼ぶし?……ウツって呼んでもええよAちゃん」
どうやら、私の名前の呼び方が嫌だった様子
私はくすりと笑みを浮かべ、何も返答する事なく魔王城の中へ戻るのだった
(「え、Aちゃん!?……ああ、行ってもうた」)
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雨桐(プロフ) - にゃーちゃんさん» 初コメありがとうございます。更新渋っていたのでモチベが上がりました!これからも頑張りますので応援の方宜しくお願い致します。 (11月23日 14時) (
レス) id: 24188e2a99 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します！とても面白くて、一気読みしてしまいました…！悪魔とかそういうのめちゃくちゃ好きなので嬉しい！更新頑張って下さい。楽しみにしてます！ (11月22日 16時) (レス) @page31 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
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