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「……【ソロモン】の、力。何で彼女が使えるんや」
「分からん、あの指輪が選んだ主人って事じゃないん?今俺等は少なくとも【魔法が使われへん状態】や。其れはあの悪魔も同じやと思うけど…間違えなく俺等殺されんぞ」
魔法が使えない悪魔は人間のように脆い、そう言ったウツさんは私の瞳を見ていた
私は只辞めて欲しいと言葉にしただけだがどうやら其れは彼等の魔法を使えなくしてしまったらしい
でも、争う為の力が無くなったのなら争う事はない…理論は通っている
私が望んだもので間違えはなかった
話を聞いて欲しい、話を聞く間もなく攻撃をするのは違うと思うから
私の話を聞いて欲しいから
耳を傾けて欲しくて、何処か遠くの存在の彼等に対等に扱って欲しいから
『こ、この子は大丈夫…です。ウツさん達を襲ったりしません、私を信じてくれませんか』
「…………はぁ、とんだお人好しの馬鹿や。願って願って悪魔の格好の的にされる馬鹿。まぁでも今は俺等何も出来へんし、今の状態で襲ってこうへんって事は俺等が勝手に勘違いして勝手に攻撃した事に変わりはないな」
ほんま調子狂うわ、と頭の後ろをガシガシと掻くダンタリオンさんは溜息をつきながらも分かってくれた様子だった
対するパイモンさんも納得してくれた様子だったが、ウツさんだけは納得もせずなんでとか、そんな、とかブツブツと何かを言っている
その様子が何だか【とても不気味で怖かった】
一方の黒豹の方は敵意がないと分かったのか威嚇していた身体を元へ戻し、私の周りをうろちょろとまた周り始め、定位置を決めて座り込んだ
当然のように私の隣ではあったが…
ダンタリオンさん達は私達の近くへ足を運び怪我はないかなどの確認をしてくれる
何時の間にか燃えていた大地から火は消え、燃えた痕だけが残っていた
花は咲いている訳もなく、何も無くなった其処一体から焦げた匂いが鼻を擽る
…何か別の花でも植えてみようかな、なんて考えていた
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雨桐(プロフ) - にゃーちゃんさん» 初コメありがとうございます。更新渋っていたのでモチベが上がりました!これからも頑張りますので応援の方宜しくお願い致します。 (11月23日 14時) (
レス) id: 24188e2a99 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します！とても面白くて、一気読みしてしまいました…！悪魔とかそういうのめちゃくちゃ好きなので嬉しい！更新頑張って下さい。楽しみにしてます！ (11月22日 16時) (レス) @page31 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
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