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そんな時、遠くから私を呼ぶ声が聞こえてくる
城内で慌ただしく私の事を探しているのだろう、何なのだ全く…そっちのけにしたのは彼方側だと言うのに。
それに今はこの黒豹も近くに居てくれる事だ、無視して遊んでおこう
と黒豹の頭を優しく撫でながら私は考えていた
私はこの世界について少ししか知らないし、悪魔だ指輪だなんだと言われたってはいそうですね。とは言えるが内心では納得が出来るだろうか
いや出来ない
そもそもこの指輪の元の持ち主が悪魔を使役していたのは分かるが、私が其れをするかと言われたらしない
この指輪だって外せるものなら外したい、楽しい事は好きだが面倒に巻き込まれるのは嫌だ
矛盾はしていない、此方側の世界の方が楽しそうで非日常という響きが気に入ったからもしかしたら今の生活よりも楽しいのではと浅はかに考えた私が馬鹿だったのだろうか
あれやこれやと結ぶとも決めていない同盟を決められグルッペンさんに決められるわ、住処として古ぼけた魔王城へ行かされるわ、彼等は勝手に話を進めるわで置いてけぼりなのである
別に百歩譲ってどう私を守るかとか、指輪の話をしているのなら良いのだが其処へ私を交えて話してくれても良いだろう
この指輪の使い方さえ分かれば、いざとなれば自分の身を守れる
グルッペンさんが言っていた【悪魔大戦】の話を聞かせてくれれば敵だ、襲ってくる奴は此奴だみたいなのも知っているだけで戦力になるではないか。
知恵は裏切らない、相手を知る事から先ず始めなければならないのに
何なら私は彼等の事だって何も知らない
容姿と、名前だけしか知らない相手を信じられるかと言われたって無理の一点張りだ
でも、ウツさんは言っていた
(「大丈夫、僕の傍に居って。何があっても【俺】だけは君を裏切らんよ」)
……もしかしたら、その言葉さえも悪魔の囁きという甘い罠だったりするのだろうか
何を信じて何を信じなければ良いのだろう
難しい、だって彼等は人間ではないのだから
わしゃわしゃと黒豹の頭を撫でながら、体温を感じながら私はずっと考えていた
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雨桐(プロフ) - にゃーちゃんさん» 初コメありがとうございます。更新渋っていたのでモチベが上がりました!これからも頑張りますので応援の方宜しくお願い致します。 (11月23日 14時) (
レス) id: 24188e2a99 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します！とても面白くて、一気読みしてしまいました…！悪魔とかそういうのめちゃくちゃ好きなので嬉しい！更新頑張って下さい。楽しみにしてます！ (11月22日 16時) (レス) @page31 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
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