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取り敢えず、と城の中を慎重に探索する事になった
各部屋が沢山あり何処の部屋も綺麗に掃除が行き渡っていて、埃っぽいなんて何のその。
外見だけが禍々しく古びたものになっているが追々外も掃除すれば立派なお城に元通りだろう
魔法を使って蔦や雑草の除草や壊れかけている部位の修繕などまだまだやる事はある
そんな時、ふととある部屋の前でウツさんとダンタリオンさんが止まった
あ、と思った頃には声を出す事が出来ずにダンタリオンさんに口を塞がれ静かにしろと合図がある
身動き一つ取らずにその部屋を眺めていた二人は、軅てウツさんが先頭に部屋へ入る事になった
バン、と大きな音を立てて扉の中の部屋へ入ればその中に居たのは……見覚えのある方で。
「なんや、トントンやんか」
「なんやお前等か。にしてもこんな城の中綺麗に掃除して、相当魔力消費したんちゃう?」
「え、トントンがやった訳やないん?俺等が来た時にはもう綺麗になっとって…」
其処に居たのは先程お会いしたパイモンさんだった
然しながら会話が少し噛み合わず結局の所この城の中の掃除をしたのは誰なのか皆目見当もつかずに、ダンタリオンさんに開放された私
そして何故か三人で勝手に話し合いを始めた始末だ
私はと言うとパイモンさんが持ってきていた荷物を小分けして、近くの部屋なら持って行ったりとしていた
三人は夢中で話しているのか私の事は気にせず、この最東端の魔王城の周辺の花の話や【他の魔王城に住む悪魔】について話している
遠くから聞いていただけなのであまり聞こえなかったが、私が当然その話についていける訳もなく溜息をつきながらその部屋を出た
この城内の中なら滅多に他の悪魔は来ず、安全ではあると言っていたものの此の城を掃除していた人物が居るのに私を一人にするとは何事だろうか
まぁ彼等も彼等で話し合い同盟についても纏めておく必要があるのかもしれない
ルシファーさ…じゃなくて、グルッペンさんが勝手に言い出した事だなんだと振り回される事が良くあると言っていた事だし。
…ふと窓から外を眺めれば、花が咲きほこる庭らしき所に蔦が絡まりついて古ぼけ枯渇した噴水だったであろうものが目に入る
幸いにも一階のこの窓から庭は近く、私は気になったので持っていた荷物をその場に置きその庭へ向かう事にした
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雨桐(プロフ) - にゃーちゃんさん» 初コメありがとうございます。更新渋っていたのでモチベが上がりました!これからも頑張りますので応援の方宜しくお願い致します。 (11月23日 14時) (
レス) id: 24188e2a99 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します！とても面白くて、一気読みしてしまいました…！悪魔とかそういうのめちゃくちゃ好きなので嬉しい！更新頑張って下さい。楽しみにしてます！ (11月22日 16時) (レス) @page31 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
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