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想像していたお城は何と言うか……うん、大きい
私達はダンタリオンさんの能力だという此方側へ来る時も利用した大きな黒い門から最東端の魔王城へと足を運んでいた
お城…まあお城はあったにはあったのだが、外見から全てが古ぼけて老朽化も進み誰も居なかったとばかりに蔦が伸び絡まり手入れがいき届いていない
オンボロと迄言えるようなそのお城に住む事になっていたのである
一瞬脳裏にグルッペンさんが過ぎったがこの借りは何時か返させてもらおう
でも、聳え立つその魔王城は元はとても綺麗で最北端の魔王城にも負けない綺麗な美しさと華やかさがあったのだろうという風貌は感じられる
にしても、本当に彼等の言っていた通り【魔王城の周りには綺麗な白い花が一面に咲いている】のだ
とても良い香りで人の手は入っていないと言うのに枯れる事なく咲き続けているこの花に見惚れながらも首を振り、改めて魔王城を眺める
……今日は先ず寝床と食事を取る場や風呂だけでも掃除して一日をやり過ごさねばなるまい
大きい茨のようなデザインの黒い門に絡まった蔦をゆっくりと何とか払い除けながら押し入ると、ギィ…と錆びて古びた音が鳴り響いた
もう本当にいわく付きとも言える古ぼけた古城とも言える魔王城は如何にも魔王城に見えなくもないのだが。
まあその話は置いておいて、取り敢えず城の中へと入る
……私達は中の様子を見て唖然とした
『中はとっても綺麗…まるで【誰かが毎日掃除に来てくれている】ような感じですね。』
「可笑しいな、外はあんだけボロくて中はこんな綺麗なんは。…ウツ、この気は【誰かが魔法を使った痕】や」
「……ほんまやね、俺等以外に来る物好きなんて居らんと思うんやけど。グルちゃんも言うてたしなぁ、今は誰も住んでへん手付かずやってな」
魔法は此の世界にもあるのかと思った私だが、使った痕があるとか誰が使ったとか迄は全くもって分からない
恐らく魔法使いとして未熟、そして彼等が上の位の悪魔だから【※魔力】も魔法も桁違いなのだろう
だからこそそういった情報も分かるのだ
…うーん、魔法の修行もしようかな。
何て事も考えていた
流石にずっと護ってもらうのも気が引ける、自分が自衛出来る位には成長したい所だ
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雨桐(プロフ) - にゃーちゃんさん» 初コメありがとうございます。更新渋っていたのでモチベが上がりました!これからも頑張りますので応援の方宜しくお願い致します。 (11月23日 14時) (
レス) id: 24188e2a99 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します！とても面白くて、一気読みしてしまいました…！悪魔とかそういうのめちゃくちゃ好きなので嬉しい！更新頑張って下さい。楽しみにしてます！ (11月22日 16時) (レス) @page31 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
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