3 ページ13
「お前は最北端と最東端の同盟を表す象徴や、契約書や言葉より余っ程分かりやすい。此奴が裏切れば俺達が裏切ったも同然、協力するなら…まぁそういう事や」
「ちょちょちょ、何勝手に言うてんの?確かに最東端に住まわせようとは思てたけどダンタリオン迄着いてくるとは聞いてへん、護るのは俺一人で充分やから…其れとも俺が護られへんって言いたいんか。」
そういう問題ではない、グルッペンさんはそう言った
恐らく護る護らない以前の問題で悪魔は私達人間にとって良い印象は持っていない
だからこそ容姿から言葉まで巧みに自由自在に操り人間を騙したり魂を食らったりというイメージが私からはまだ離れてはくれないのだ
だからこそグルッペンさんは形として最もの最善としてダンタリオンさんを護衛として…其れに同盟の象徴として監視する為に寄越すのだろう
……だって、此処に居る私以外の全員が【悪魔】なのだから
ウツさんも祓魔師なんかじゃない、親しげに話していた様子から恐らくとても上の位の悪魔
此処に居る悪魔は全員が上の位の悪魔なのは肌で伝わってきた
悪魔達を従えていたという知恵の王のソロモンという方は何を考え、何を思い彼等悪魔を従えていたのだろう
…そのソロモンという人は一体何処へ、其れにこの指輪の取り扱い説明書だってないのに只指輪を付けていると見せびらかしつけてこの力を欲しがる悪魔から命を狙われるのに…何とも無力なものだ
「……まぁ、そういう事なら。俺は宜しくしたくないけどな」
「はぁ?俺こそお断りや……ん"ん"、お嬢ちゃんも大変やと思うけど死にはせんよう協力はする。俺の名は【ダンタリオン・コネシマ】、好きなように呼べ。」
ダンタリオンさん、基コネシマさんは納得したようで自己紹介をしてくれる
そしてウツさんも納得はしてくれたようで安心したが、今日から最東端の魔王城で暮らす事になる……一体どんな城なのだろうか。
こんな感じの綺麗で華やかなお城だったり、ちょっと憧れがあったりもする
お姫様になりたい訳ではないがお城なんてそうお目にかかり更には住む事も出来るなんてこの上ない幸せでもあるかもしれない
非日常体験が、不思議と私の探求心を刺激する
必要最低限の生活用品はグルッペンさんが見繕い後程部下に城へ持って向かわせるとの事で、私達は最東端の魔王城へと向かう事になったのだった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 79人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雨桐(プロフ) - にゃーちゃんさん» 初コメありがとうございます。更新渋っていたのでモチベが上がりました!これからも頑張りますので応援の方宜しくお願い致します。 (11月23日 14時) (
レス) id: 24188e2a99 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します！とても面白くて、一気読みしてしまいました…！悪魔とかそういうのめちゃくちゃ好きなので嬉しい！更新頑張って下さい。楽しみにしてます！ (11月22日 16時) (レス) @page31 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
