ハルトウ1 ページ1
「あっつい…」
真夏日に俺の部屋でそう呟いたトウマ君は、手で顔を扇いでいる。
つい先程までアイスを買いに行っていた彼は、気をきかせてお土産にショートケーキまで持って来てくれていた。
せっかくの夏休みだから、と何処かでデートでもしようかと話していたが、生憎の暑さとトウマ君が思った以上に恥ずかしがり話が全く進まなかったため、急遽俺の家でお家デートをすることになったのだった。
「なんかここまで暑いと何もしたくなくなるよね、」
白い首もとを伝う汗に思わず目がいく。
「お昼寝でもする?」
俺の問いかけに、でもせっかく遊びに来たから、と曖昧な返事をするトウマ君。
「アイスでも食べよっか、」
冷凍庫に入っているソーダ味の棒アイスを1本取りだし、彼に渡す。
「ハルヤ君アイス食べないの?」
「俺はトウマ君見てるだけで十分。」
「よくサラッと恥ずかしいこと言えるよね、」
アイスの袋を開けて中の物を取りだし
美味しそうに頬張るトウマ君。見ていると無性にムラムラしてくる。
「トウマ君さぁ…」
「どうしたの?」
「暑いなら脱げば良いよね?」
彼の頬を両手で掴み深いキスをする。
絡めた舌はほんのり冷たく、薄いソーダの味がした。
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作者名:demeko* | 作成日時:2018年11月26日 17時