- クランクアップ ページ9
ー
4月。
今日で映画の撮影も終わる。
あっという間だったなぁ〜、楽しかったからかな。
あれから板柿くんとの距離はより近づいて、
週に1回は2人で公園に遊びに行っている。
文字だけ見ると、小学生のようだけど。
2人で公園に行って、他愛もない話をして。
私はその時間が好きだ。
もしかしたら…
板柿くんといれば、
うみちゃんへの恋心も消せるかもしれない。
そう思いはじめていた。
監督「今日はクライマックスのキスシーンです、よろしくお願いします」
A「はい！がんばります、よろしくお願いします」
板柿「ねぇ！」
板柿くんがトタタッと小走りで隣にやってくる
板柿「…Aちゃん、大丈夫？キスシーンとか慣れてないよね」
A「あ〜、まぁはじめてだけど…演者をさせてもらってる以上、ちゃんとやるよ！大丈夫！」
板柿「ほんと？Aちゃん仕事熱心だもんね。大丈夫そうでよかった」
A「あはは、ありがとう(笑)相手が心開けてる板柿くんだから、大丈夫に思える部分もあるよ。ありがとね」
板柿「…それ、ずるい！Aちゃんの言い方って本当ずるいよね〜。職業柄？それとも天性？」
A「えっ、なにが？お礼言うのよくなかった？」
板柿「…こりゃ天性か」
A「え〜？？」
板柿「もういいもういい！気にしないで、撮影準備しよ」
A「うん！」
ー
監督「よーい、スタート！」
監督の合図と同時に、
板柿くんの顔がゆっくりと、
私に近づいてくる。
浜辺での撮影だから、
海のさざめき音がとてもよく聞こえて、
緊張するけど、心地がよい。
…そして、私と板柿くんの唇が重なった。
監督「…カット！うん、OKです！！これで全ての撮影終了！」
板柿「やったあ！！お疲れ様です！…A、ちゃん？」
A「…あ。はい、お疲れ様でした！！」
板柿「大丈夫？なんか、ぼーっとしてるよ？…やっぱり、キスシーンきつかった？」
A「あ、いや、そうじゃなくて…」
板柿「？」
ごめん板柿くん、意味もなく困らせちゃって
A「ごめんね板柿くん。気にしないで。…すみませんみなさん、少し席外してもいいですか？」
スタッフ「ん？撮影終了してるので、少しであればご自由にどうぞ〜」
A「ありがとうございます、失礼します」
板柿「…？」
板柿くんはまだ何か言いたげだったけど
私は黙って
撮影セットから少し離れた岩場へと移動した
ー
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 291人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「TravisJapan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
推しとリアコは別JAPAN(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます！美紀さんも、お気をつけください。 (2021年3月8日 16時) (
レス) id: e1ea409579 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - TravisJapan大好きですしめちゃんとのえる君と宮近君寄りのオール担当です最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年3月6日 13時) (レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：推しとリアコは別JAPAN | 作成日時：2021年3月3日 0時
