- 同じ種類 ページ17
ー
宮近side
ピンポーン
家で音楽聴きながら筋トレしてたら、
急に家のインターホンが鳴った。
あれ、配達の予定とかあったっけ。
宮近「はーい…ってうわっ、どうした」
ドアを開けると、そこには海人がいた。
中村「海斗〜〜〜」
宮近「いって！」
凄い勢いで海人が俺に抱きついてくる。
宮近「いやいやいや、なに？意味がわかんねえんだけど。とりあえず中入れば？」
中村「うん、そうするわ」
そういって海人はすぐに俺から離れて、
リビングにあるソファーにぐでんと横たわる。
いや、ここおれんちだよ。
いくら来慣れてるとはいえど、そこまでくつろぐ？
まぁそこが海人らしいんだけど
宮近「なんかあったの？」
横たわる海人の近くにいき、聞いてみる
中村「…A、取られる」
宮近「…あ、板柿くんって人のこと？まだ気にしてんのかよお前」
中村「気にしてるどころではない、見ちゃったもん」
宮近「なにを」
中村「2人が、手繋いでるとこ」
宮近「…は？なんで？」
中村「ちょっと後つけたから」
宮近「…お前何してんだよ、そんなことしたって虚しいだけだろ？」
中村「うん。マジで今虚しい。どーしよ、たえらんない」
顔をソファーに沈めたまま、
海人は足をバタバタさせている。
宮近「まぁ、いつかはこんな時がくるってわかってたでしょ？」
中村「わかってたけどさぁ、実際に起こるのは違うじゃん」
宮近「それはそうだけど」
中村「海斗は辛くないわけ？」
宮近「なんで？(笑)」
中村「笑って誤魔化すな。俺たち同じ種類の人間ってこと知ってんだからな」
顔を急に上げて、俺と目線を合わせてくる。
そういうときだけ、顔合わせてくるのやめてほしい。
宮近「同じ種類の人間って思ってるなら、2人が手繋いでたとか、教えないでほしいけどね」
中村「…あ、ほんとだ。ごめん。ショックすぎて」
宮近「いいよ、別に」
中村「…海斗〜」
宮近「Aの代わりに俺に抱きついてくんのやめろ(笑)」
中村「だってもう、これ以外に落ち着く方法ないし。明日からAに会うのももう億劫」
宮近「Aが幸せそうなら、それでいいじゃん」
中村「でも…俺が幸せにしたいのに」
宮近「いつまでもそんなこと言ってたら、心もたないよ」
中村「わかってるよ、わかってる…」
弱々しい声で返事をする海人の頭を、
俺はただ静かに撫でた。
ー
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 291人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「紅一点」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
推しとリアコは別JAPAN(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます！美紀さんも、お気をつけください。 (2021年3月8日 16時) (
レス) id: e1ea409579 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - TravisJapan大好きですしめちゃんとのえる君と宮近君寄りのオール担当です最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年3月6日 13時) (レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：推しとリアコは別JAPAN | 作成日時：2021年3月3日 0時
