- 傍観 ページ16
ー
中村side
仕事終わり。何故かAはメイクを直してる。
…あー、そっか。板柿、くんとやらと会うからか。
やっぱムカつく。
ちょっと困らしてやろうと思って、
Aを捕まえた。
でも結局、逆効果。
余計イライラして、虚しくなっただけだった。
行くなって止めたくても、俺にそんな権利ないから。
気付いたら、俺はAのことを追いかけていた。
追いかけているというか、ついて行ってるというか
これ、普通にストーカーだよな、と思いつつも
Aがあんなに親しそうに呼ぶ板垣、くんを
一目見てみたくなった。
A「板柿くん！ごめん、遅くなって」
あれか、あれが板柿、くんか。
やっぱ俳優なだけあってスタイル良いなー。
遠目からだけど、顔立ち綺麗なのがわかる。
あんなイケメンと仲良くしてるのか。
友達らしいけど、不安になる。
不安になったところで、何もできないんだけど。
2人でどこに行くんだろう。
そこまでみたら、帰ろうと思った。
…え、公園？
ご飯食べるとかじゃ、ないの？
思わぬ行き先に、驚いてしまう。
てか人の数も減ってるし、
これ以上はあんまりよくないな。
Aをつけてる自体よくないけど。
帰るか。
板柿「ほんとに、かわいいね。Aちゃんは(笑)」
…は？今こいつ、かわいいとか言った？
A「えっ？私そういうの弱いからやめて？？」
板柿「弱いなら尚更。かわいいよ、かわいい」
A「ほんとに！！やめなさい！！」
板柿「あはは、顔赤くなってる〜(笑)」
ちょっと待ってください？
こんな甘々な会話、友達同士でやる？
いや、俺もかわいいとか言うけどさ。
なんか空気感が、違うんだけど。
想像してなかったぐらいの仲の良さに驚いていたら
Aが急にこっちの方を向いた。
やば、絶対見られたらだめだ
急いで物陰に身を潜める
…なんとか、姿を見られずにすんだみたいだ
もう大丈夫かな、と思って
またAの方を見てみると
今度は手、繋いでた
板柿くんとやらとニコニコ、微笑みながら
いやもうこれ、絶対友達じゃないわ。
仮に今は友達だったとしても、
いずれ、そうではなくなる。
見てるだけでも、わかる。
まじでもう、俺のものじゃなくなっちゃうんだ。
いや、元から、
俺のものだった時なんて一度もないけど。
…やば。結構しんどいわ、これ。
今度こそ、ほんとに失恋じゃん。
ー
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 291人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「TravisJapan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
推しとリアコは別JAPAN(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます！美紀さんも、お気をつけください。 (2021年3月8日 16時) (
レス) id: e1ea409579 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - TravisJapan大好きですしめちゃんとのえる君と宮近君寄りのオール担当です最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年3月6日 13時) (レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：推しとリアコは別JAPAN | 作成日時：2021年3月3日 0時
