- 歴然 ページ10
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息ができなくなりそうなほど重たい話が終わった後、私は早速Travis Japanのマネージャーさんと顔を合わせることになった。
マネ「Travis Japanのマネージャーの、間宮です。小虎Aさん、本日からよろしくお願いします。」
A「こちらこそ、よろしくお願いします。」
マネ「早速今日から個人レッスンとして、Travis Japanのオリジナル曲のフリを覚えてもらいたいんですが、大丈夫ですか?」
A「はい、やる気なら溢れるほどあります!!」
レッスン室に着く。場所は違えど、××にいた時から、こういった部屋でダンスを踊る事はしていたので、特に驚いたりする事はない。
レッスンが始まる。
振付師さんが私のために時間を割いてくれて、一つずつ丁寧に、フリを教えてくださる。
…キツい。
何気私は、まだまだダンス初心者だ。
アイドルになってから、初めてダンスを始めたから。
つまりまだ2年ほどしか経っていない。
その上、××にいた時と、Travis Japanのダンスは全くの別物だ。
女性アイドルはかわいらしさが重要視されているので、そこまでキレがなくても表情で乗り切ることが可能だった。
しかし、シンクロダンスを武器にしているTravis Japanにとっては、そんなものもはやダンスとは呼べない。私1人が未熟なダンスを踊る事で、グループ全体を乱してしまう、せっかくの綺麗なダンスを台無しにしてしまう危険性があるのだ。
…ヤバい。持ち前の強さがあってもなかなかに心が折れそうだった。よく考えてみれば、Travis Japanさんは皆10年程ダンスに取り組んでいる。実力の差は歴然だった。そんな私が個人レッスンに取り組んだところで、追いつけるのか…無理に決まってる。ネガティブな思考が止まらなかった。
。
ダメだ。考えるのやめよう。
とにかく集中して、少しでも技術を磨くんだ。
その日から、地にへばりつく思いで、
個人レッスンに取り組む日々が始まった。
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推しとリアコは別JAPAN(プロフ) - Aさん» 励みになります、ありがとうございます! (2021年2月14日 13時) (レス) id: e1ea409579 (このIDを非表示/違反報告)
推しとリアコは別JAPAN(プロフ) - ひまわりさん» ありがとうございます!また楽しいと思っていただける作品が書けるように頑張ります! (2021年2月14日 13時) (レス) id: e1ea409579 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - 二幕も楽しみにしてます! (2021年2月14日 9時) (レス) id: a4075bbc50 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - 第一幕読んでいてとても楽しかったです!第二幕も楽しみに待っています!!!! (2021年2月14日 9時) (レス) id: 05ae81a227 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:推しとリアコは別JAPAN | 作成日時:2021年2月11日 2時