いちばん近くて、いちばん遠い。I【虎】 (ページ46)

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- 恋愛ってページ46

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なんだかんだ、メンバーの助けもあって、
私は順調に日々を過ごす事ができている。

コンサートにはまだ不安な気持ちはありつつも、
絶対に結果を出すぞと、懸命にリハーサルに励む。

今回は、ソロまで歌わせてもらうことになった。

××にいた頃は、ダンスよりも歌に力を注いでいたので、こんな機会を頂けたことは、大変嬉しい。

運営さんチャレンジャーだなぁとも思うけど。

私が歌うことになるのは、二宮和也さんの、「虹」。

ジャニーズにしては珍しい、
女性視点の歌詞で作られた歌だ。

ただ個人的問題なのは、感情を乗せにくいってこと。

それはそう、なぜなら、恋愛の歌だから…

恋愛経験がすこぶる乏しい私にとっては、
ただひたすらに、全ての歌詞が難問である。

「面倒くさいからって
　素直じゃないんだから
　何で言えないのかな？
　好きだよ。
　一言よ？
　たまには聞きたいな。」

A「うぉーーーー、わからん！！！！」

川島「うわっ、びっくりした、急に叫ぶのやめてよA」

A「あぁ、ごめんのえさん、いたんだ」

川島「5分ぐらい前からここにいるよ(笑)」

全然気づかなかった…
誰もいないから叫んだつもりだったのに

…のえさんなら、知識豊富だし、
もしかして恋愛って何か、知ってるんじゃないか

A「のえさん、ちょっと質問していい？」

川島「いいよ？」

A「…恋愛って、何」

川島「？？？？？」

言葉足らなさすぎたか、のえさん困惑してる

川島「なに、好きな人でもできたの？」

A「違う違う、ほら、今度私、「虹」を歌わせていただくことになったじゃん。でも恋愛の歌詞で、私にはよくわからなくて…のえさんならわかるかな～みたいな、」

川島「あ～、なるほどね」

川島「俺の恋愛観、重すぎって言われるから、あんまり役に立たないかもよ？」

A「いいよいいよ、色んな意見を聞いて勉強するから」

川島「じゃあ…まず、好きだって思う人にはたくさん愛情を注ぐべき。束縛だってしていい。というか、愛し合ってるなら束縛し合うべきだと俺は思う。俺は絶対ヤキモチとか焼いちゃうタイプだし、恋人のことは俺だけのものにしたい。会う理想の頻度は14回で、できる限り恋人と一緒にいたい。可愛いとか、好きって気持ちは絶対に伝えるし、俺にも伝えてくれなきゃやだ。それから、恋人に求めるものは…」

のえさんによる恋愛観の授業は、1時間ほど続いた。

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