いちばん近くて、いちばん遠い。I【虎】 (ページ37)

今日:13 hit、昨日:8 hit、合計:150,458 hit

- 大丈夫ページ37

ー
中村side

8人になってから、はじめての取材。

なんだかんだAとも仲良くなって、

一緒に仕事できてうれしいなーって思う

記者の方に挨拶をして、
取材が始まる。

記者「さっそく質問しますが、何故新メンバー、それも女性を入れようと思ったんですか？」

宮近「社長の意向です。紅一点を入れることで、ジャニーズも新しく…」

今回のは、基本海斗とAが答えるだろうから、俺はとりあえず愛想良くしてればいい。

話を聞いてるだけだから、ちょっと眠くなってきた。

…

記者「小虎さんは、ドキドキしたりしないんですか？」

…ん、なんの質問？

A「最初はありましたけど、今はもう慣れました。毎回ドキドキしてたら、心臓が持たないので。」

よくわかんないけど、
Aは何かにドキドキしてるらしい

記者「じゃあ次の質問です。メンバーの間で、恋愛が生まれる心配はないんですか？」

！

なにこの記者、デリカシーないの？

記者「…小虎さんは？こんなにかっこいい男性達に囲まれて、好きになっちゃったりしないんですか？」

あー、これはデリカシーないね。確定だ

A「ないです。もし仮に恋愛感情が芽生えそうになっても、全力でその気持ちを封印します。グループのことが1番大切ですから。自分勝手な気持ちで、壊したくないです。」

Aが真面目な口調で、丁寧に答える。

ふぅん、そんなにはっきり言えるんだ

なーんか、モヤモヤする

ー

取材が終わって、
次の仕事にみんなで車に乗って向かう

しめたちが、さっきの取材の話してる。

どうでもいいからぼーっと外見てたら突然、

松田「でもさぁ、恋愛感情生まれちゃったらどうしよー！」

元太が意味わかんないこと言い出した

A「ちょ、元太くん、冗談でもそれは言わないほうがいい」

川島「そうだぞ元太、変なこと言い出すな」

如恵留くんに止められても、元太はやめない

松田「だってだってさ、Aだって最初は俺らの上裸にドキドキしてたわけだし、俺もいつかAにドキドキする日が来るかもしれなくな～い？」

…そういえば、最初Aの涙見た時、
ちょっとドキドキしたかも。
って思い出してると松倉が

松倉「確かに、そういえば俺、最初の頃小虎がレッスン室で泣いてるの見てドキドキしたわ」

って。同じこと言う。男って女の涙によえーんだな

ま、Aは俺のタイプとは違うから、大丈夫だろ。

ー