いちばん近くて、いちばん遠い。I【虎】 (ページ26)

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呼び名を決めたあと、プライベートの話で盛り上がり、時間はあっという間に過ぎていった。

もうそろそろ日付を跨ぎそう。

私は解散する前に1つ聞きたいことがあり
勇気を持って聞くことにした。

A「あの、みんな」

「？」

どーしたのって感じの顔で
一気にみんなの視線が私に集まる

A「1つ気になってたんだけどね。…なんで私のこと受け入れてくれたの？最初の頃とか、めっちゃ嫌そうだなって思ってたし、まさか3ヶ月で終わると思ってなくて」

宮近「…どれぐらい待つと思ってた？」

A「…1年とか」

Travis Japan「あはははは！！長すぎだろ！！！」

あれ、真面目に答えたんだけどな

宮近「俺らね、もちろん最初は大反対だったよ。Aが感じたままの感情を持ってた。でも俺らも子供じゃないし、心を切り替えられたんだよ」

川島「時間が冷静にさせてくれたっていうのもあるけど、Aがすっごい努力家で、その頑張りを感じたってのも大きいよね」

吉澤「俺たちほとんど、Aの真摯な姿勢に心動かされたって感じだよな。なぁしめ」

七五三掛「うんうん、それが1番の理由だと思う」

松田「俺と松倉は、似たような環境に居たなーって思い出して」

松倉「そうそう」

中村「まぁ、俺はしゃーなし入れてやるかって感じで」

…嬉しさで涙が溢れる。

想いが届くこともあるんだなあ、

最後の理由はちょっとよくわかんないけど、(笑)

川島「ちょっとちょっと、A泣かないの！歓迎会がしんみりしちゃうでしょ！」

A「ごめ、、涙腺弱くて、」

中村「お前いくつだよ」

松倉「A、お前本当はもうおばさんだろ！」

ふっ、楽しい。まだ最初だけど、居心地いいなぁ

宮近「…せっかくだし、これから頑張りましょうねって気合い入れに円陣やる？」

Travis Japan「いいね！やろうぜ！」

A「円陣？」

宮近「そ、俺らには恒例の円陣があるんだよ。時によって俺の言葉は変わるんだけど、俺がなんとかかんとか～しちゃってもいいですか！って言うから、そのあとみんなでさんっせーい！って言うの。できそう？」

A「…多分？やってみる」

宮近「じゃあ行くよ、ほら、手出して」

宮近「これから8人で、Travis Japan盛り上げちゃってもいいですかっ！」

全員「さんっせーい！！！！！」

はじめてのみんなでご飯は、
特別な思い出になった。

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