- 小窓から ページ16
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川島side
ついさっき、小虎Aさんのダンスをみんなで鑑賞した。
率直な感想、1ヶ月にしては上出来だったと思う。
それでも俺たちは甘やかさずに、
厳しい意見を彼女にぶつけた。
ちょっと可哀想かなと思いつつも、「まーた如恵留は甘いんだから」って文句言われそうだなと思って、俺は黙っていることにした。
んー、でもやっぱり、黙って退出するのはよくなかったかな。
一声かけたほうがよかったかも…
川島「みんな!」
俺は咄嗟にみんなを引き止めた。
宮近「なに、如恵留」
川島「ちょっと俺、小虎さんに一声かけてくるよ!」
宮近「ちょ、おい如恵留!」
松田「はぁ、ほんと如恵留は甘いんだかんね〜」
次の仕事もあるので、小走りでレッスン室に戻る。
ーレッスン室前
着いた。扉を開け_______
A「あー!!!!!!!」
「!?」
えっ、なんか、叫んでる。どうしたんだろ
様子が気になって、扉を開けずに
小さな小窓から様子を見てみることにした。
川島「泣いて…る?」
小虎さんは、よくわからない叫び声を上げた後、
天を仰ぐように上を向いたまま、涙を流していた。
そして、何故かヘッドバンギングをしている。
思いがけない光景を目にし、
扉を開けるべきか、悩んでいたその時
中村「なにあいつ、泣いてんの?」
川島「!海人、いたの?」
中村「如恵留くんが遅いから様子見にきたの」
…海人もなんだかんだ小虎さんのこと心配してんじゃないの〜と思ったけど、不機嫌になられたら後々面倒くさいのでやめておく。
松倉「ほんとだ、小虎さん、泣いてる」
松田「びょびょびょじゃん」
吉澤「あの子、泣いたりするんだ」
七五三掛「ね、意外だね」
宮近「ちょっと言いすぎたかな…」
「!?」
よく見たら、メンバー全員いた。
みんな様子が気になってついてきたらしい。
代わり代わりに小窓から顔を出しては、
小虎さんの様子を伺っている。
なんだ、俺以外みんな、ずーっと反対しているままだと思ってたけど、今日の小虎さんをみて、少しは気が変わったのかな?
…小虎さん、まだ俺たちは君をメンバーとして受け入れられてないけど、いつかきっと、一緒に足を揃えて頑張っていけるんじゃないかなって、俺はそう思ってるよ。
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推しとリアコは別JAPAN(プロフ) - Aさん» 励みになります、ありがとうございます! (2021年2月14日 13時) (レス) id: e1ea409579 (このIDを非表示/違反報告)
推しとリアコは別JAPAN(プロフ) - ひまわりさん» ありがとうございます!また楽しいと思っていただける作品が書けるように頑張ります! (2021年2月14日 13時) (レス) id: e1ea409579 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - 二幕も楽しみにしてます! (2021年2月14日 9時) (レス) id: a4075bbc50 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - 第一幕読んでいてとても楽しかったです!第二幕も楽しみに待っています!!!! (2021年2月14日 9時) (レス) id: 05ae81a227 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:推しとリアコは別JAPAN | 作成日時:2021年2月11日 2時