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score1: ｱﾅﾀside ページ1
『あなたのピアノの音…綺麗ですね…』
彼の柔らかな笑顔が、より一層…ピアノの音色を柔らかなものにしていく。
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あるスタジオでの演奏の仕事で、出逢った彼。
仕事で集中していて、彼がスタジオの入口に立っていた事もわからなかった。
気づいたら、彼はピアノのそばまで来ていて…私にそう告げた。
｢ありがとう…ございます…｣
演奏をやめて頭を下げると…
『あ、いや。俺が勝手に聴きたくて黙って入ってきちゃったんだ。ごめんね！』
ふにゃっと笑う彼につられて、私も笑顔になってしまう。
『…ね？…続き弾いて？』
彼に促され、また演奏を再開する。
演奏を聴きながら、目をつぶる…
凄く心地いい表情を見ていると、私も気持ちがよくなる…
入口の方から彼を呼ぶ声がする。
『あ、いた!!!相葉さん！本番始まっちゃいますよ！』
『あ、わりぃ、わりぃ！今行く〜！あ、また…聴かせて！またね！』
スタジオからバタバタと出ていく…
相葉さんって言うのか…
スラッと細くて、背が高くて…
優しい笑顔の彼…
その時、私の心に小さな恋心が芽生えていたことに気づくまで、もう少し…あとの話になる…
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作者名：mina | 作成日時：2017年5月13日 18時
