衝撃の一言 ページ45
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ちょっとしたパーティーみたいに騒がしさに拍車が掛かり始めた頃、
「ごちそうさま。みんな、今夜はありがとう」
ジニヒョンはとびっきりの王子様スマイルでお開きを宣言した。
女の子たちは少し残念そうにしていたけれど、多少のアルコールとヒョンの“暗示”の力によって今宵の“食事”相手達は特に不満を言うでもなく、それぞれのお屋敷に帰ったのであった。
彼女たちを見送り、ヒョンを残してきた部屋に戻ると、大きく伸びをしていたヒョンが振り返る。
「さて。一杯付き合うかい？」
「はーい！」
「今日は頂かなくてよかったの？」
「あー、どうせ俺なんかに目もくれないお嬢様方ばっかだからいいで〜す。第一、Aから頂いてるから腹減ってませーん」
「え？そんな頻繁に頂いてちゃ駄目だろ？」
「大丈夫でーす。夜にちょこちょこ程度なんでぇー」
今回はおこぼれすらありつけなかったからちょっとヘコんでるけどいいもーん。それに部屋に戻ったらAのコーヒー飲むしぃ〜。
その後余力があったら一緒に――
とか、この後の予定に胸を膨らませながら、ジニヒョンの“食後”の一杯を用意していた。
「ああ、Aと恋仲にまで発展できたんだねー」
「っ！」
背後から聞こえたヒョンの棒読み言葉でトングで掴んだ氷がショートグラスに乱暴に転げ落ちた。
驚きで心臓はバックバク、金縛りにあったように動けない。
言ってないのに……、付き合ってることすらまだ言ってないのに……何で気づかれた？
タラリ、冷や汗も流れる。
「えーっとぉ……いやぁ〜ご報告が遅れましたねぇ〜！俺達付き合い始めたんですよぉ！」
「そっかそっか！お付き合い始めたんだね、おめでとう！」
「あっはっはっは！ありがとうございます、ヒョン♪」
「……って、僕が二人の関係の変化に気づいてないとでも思ってた？」
「…………へ、」
背後のジニヒョンってば、声は明るく軽い感じで話してるけど、放つオーラが冷たくて怖い。
振り返らなくても分かる。てか、振り返りたくないっ！
だって背後から流れてくる冷気が足元をキンキンに冷やしてるんだもん！
エアコンよりキンっキンに冷たいんですけどぉ？！
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あがしおん(プロフ) - Laurentさん» いつもコメントありがとうございます！コツコツと続きを鋭意制作中です。励みになります！頑張ります！ありがとうございます！ (2020年5月16日 11時) (
レス) id: 97c4c54377 (このIDを非表示/違反報告)
Laurent(プロフ) - こんばんは！いつも楽しませて頂いております。ピュアさもありつつ作り込まれたあがしおんさんのお話が本当に大好きです……！あがしおんさんのペースでゆっくり更新頑張ってくださいね！応援しております (2020年5月16日 1時) (レス) id: 1f1ed7af51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あがしおん
| 作成日時：2020年3月23日 19時
